角川文庫<br> 警視庁公安部

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角川文庫
警視庁公安部

  • 著者名:佐竹一彦
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • KADOKAWA(2013/09発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043451043

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内容説明

“死の商社”との疑惑があるリンツグループの日本法人には、警視庁公安部から特務捜査員が密かに送り込まれていた。広報室の加納係長、この男こそ公安当局へ極秘情報を流す警視庁警部補だった。その加納に柳沢警視から連絡が。去年の秋、環境事業部長が視察に行ったヨーロッパはカムフラージュで、本来の目的は中東訪問にあったという。追跡調査を命じられた矢先、ショッキングなニュースが……。元警視庁警部補の実力派が描くベールに包まれた警視庁公安部の実態。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タツ フカガワ

52
外資系商社の広報室社員というのは加納の表の顔。もう一つは警視庁公安部の潜入特務捜査員という顔で、情報収集という任務を帯びていた。加納が同社の環境事業部の三島部長の動きを探るよう指令を受けた直後、三島が不審な死を遂げる。その死と三島が関わっていたプロジェクトとの関係を探っていく加納を待っていた結末が切ない。作者は元警視庁の警部補で、本書は警察小説というよりスパイ小説の趣。加納が抱える焦燥と苦悩がひしひしと伝わった再読の今回は初読みのときより層倍面白かった。2025/08/17

智哉

7
先が読めない展開でなかなかよかった。壮大なプロジェクトの全貌が明らかになって、これからというときに終わってしまったのは残念。結局、暗殺された関係者は謎だらけのままで、ラストシーンはあまりに呆気なく、人生を賭けた結末としてはちょっと可哀想だった。2009/09/15

あかつや

7
死の商人であることが疑われるスイス企業の日本法人にスパイとして送り込まれている公安特務捜査員の加納。環境事業部の三島という男が中東で怪しげな動きをしていたということで追跡調査を命じられるが……。これ事件そのものはさほど重要じゃなくて、公安の人が裏でこんな事してますよ、大変ですねってのが物語の主題なんだろうなと思って読んでたら、最後の最後でぶっ飛んだネタ突っ込んできやがった。でもそれで、マジかよすげえじゃんってなってたら投げっぱなしジャーマンだったという。まあそれで結局は公安の人って大変ですねって感想だな。2021/05/07

まさ

5
加納の一生とは難だったのかと思ってしまうような結末でした。公安の潜入捜査官というのは実在するのでしょうかね。するとしたら、本当に大変だなと思いました。2018/03/11

くりのすけ

4
商社マンとして仮の姿をしている公安捜査官という設定なのだが、非常に地味すぎる作品であった。途中、イスラエルの領土問題などかなり話が飛躍してどういう展開になるのかと面白く読んでいたのだが、まさかあんなオチで強制終了するとは。個人的にはありかなとは思うが、事件の真相が知りたかった。2016/02/14

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