内容説明
幼い頃から音楽の才能が認められたベートーベンはピアノの演奏家から勉強し作曲家になっていきます。耳が悪くなり絶望しますが、希望を見いだし名曲を次つぎにつくっていきました。
目次
第1章 ボンの小さな音楽家
第2章 ウィーンへ
第3章 音がきこえない!
第4章 生み出される名曲
第5章 歓喜の歌
最終章 苦しみから、喜びへ
著者等紹介
迎夏生[ムカイナツミ]
漫画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
30
登場人物みんなハンサム!でもかっる~い感じで一瞬登場するモーツァルトと比べると、ベートーベンはダークに描かれていてまさに苦悩の人。幼少期の父親の虐待としかいえない教育が、音楽以外よりどころがない男性を育んだのでは…と悲しくなります。身分の違いなど様々なことで苦しんだ彼が庶民ナポレオンを「英雄」と讃え、「運命」に身をゆだね、人間への同胞愛に満ちた「第九」を生んでいく…そんな流れがていねいにわかりやすく紹介されていて、娘のベートーベン贔屓がまたレベルアップ。優れた構成だと感じました。2021/03/27
shiho♪
23
これから図書室に入れる本。コミック版ということでさらっと読めるし、絵も今の子どもたちに受け入れられそう。 呑んだくれで厳しい父親、身分が低かったために結婚が出来なかったなどなど…耳が聞こえなくなるという有名なエピソード以外にも悲運の人だったのですね。 『私の音楽は、人々の役に立つものでなければならない。』ベートーベンの音楽は自身の苦悩や喜びに溢れていて、聞く人の心を揺さぶります。 今日は人類の理想や平和の願いを込めた『第九』を聞こう。2022/12/30
りるふぃー
11
この時代、楽器もまだ発展途上だったのに、耳が聞こえなくなっていく中、積極的に新しい音楽の形を開拓したり、耳が完全に聞こえなくなってからもカンペキな作品を作り続けたこと… モーツァルトより天才なのではないか?!若くして自殺を考え遺書を書くほど苦しんでいたけれど、音楽の才能を出し切りたいという気持ちのほうが勝っていたというのは、天才に生まれた性か。結婚して幸せな家庭を築きたかったんだろうな。なんというか、本当に、運命、宿命に翻弄されつつも、一所懸命に生ききったことに拍手を贈りたくなってくる。2022/01/05
えすてい
7
この本では、幼少時に師事したネーフェが「厳しい先生」として書かれている。基礎がなってないとダメ出ししレッスンで鍛えなおす。版元によってネーフェの書き方が変わってくる。ベートーベン本人の苦悩と人生への賛美は、あまり強調されていないのが「やや欠点」。あとは、どんな女性が現れても結局結婚には至れずにすれ違っていまい生涯独身だった男というのは、やはりその象徴ベートーベンである。2019/04/23
しろくま
6
小4息子と小2娘。「運命」「第9」など、ベートーベンの曲を知ってから伝記を読んだので、色々興味深かったらしい。息子はドイツに興味をもっていました。2023/12/22