内容説明
のほほんと成長してきたお嬢さんを奈落の底に突き落とした「ブス」の一言。上京し、ブスを克服した後も、地震かと思うほどの勢いで貧乏揺すりをする上司、知らぬ間に胸毛を生やす弟、整形手術を勧める母などなど、妙な人々の勝手気ままな言動に翻弄される毎日。変で愛しい人たちに囲まれ、涙と笑いの仁義なきお嬢さんのタタカイは今日も続く!
目次
ブスの苦しみを乗り越えて
私の孤独
忘れられない男
弟よ
弟の胸毛
歯医者三代
妹の結婚
オジサンの酸っぱい頭
私の哀しみ
母の更年期障害
自我の目覚め
我が家の問題
額の境界線
痴漢
二十六歳、女、飲み過ぎです
テレクラ
安倍川の花火大会
妹の妊娠
母の胸のキズ
祖父の棺桶
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ライアン
15
ビブリオバトルで紹介された本。終了後チラッと読んだのが運のつき、はまってしまいそのまま読友さんに貸してもらいました。家族のことを書いたエッセイだが著者とその妹と弟、両親だけでなく、伯父伯母、祖父母までいちいち面白く何度噴出したことか。一番おかしかったのは一見不謹慎だが祖父の葬儀のシーン。見知らぬ家の葬儀に蛭子能収と林家ベー・パー子夫妻をもぐりこませてもここまで面白くならないだろうという壮絶なものが。天然な妹と弟も面白いが、お母さんの超弩級な天然ぶりにはかなわない。あとがきでダメ押され笑い過ぎて涙まで出た2014/09/29
もちゃ
4
クスッと笑いながらほほえましく思いながら読んでいましたが、「26歳、女、飲み過ぎです」あたりから若干ひきはじめ、こんな家族が近くにいたら…(^_^;)などど思いながら読み終えましたwwシャンソンを歌う料理家ってもしかして~と思い調べたらやっぱり平野レミさんでした!病院での様子が目に浮かびます(笑)2016/07/23
ヨハネス
3
まあまあ、です。弟と二人暮らしだったり彼と同棲してたり彼の名前が変わってたり時系列がバラバラで戸惑いました。一番圧巻なのが、最後の章おじいさんのお葬式。弟が制服を着てるから一番若い頃の話だと思うけど、最後に持ってきた意図がわかる感じ。登場人物がだんだん多くなって、最後に勢ぞろいするしね。文体のうまさはさておき、著者の母上の個性のおかげだなと読み進めていたら、母上のお姉さまがシャンソン歌手で料理愛好家って。あの人の妹なら、さもありなん。後書きで阿川佐和子が笑い過ぎと思ったのはあたしの感受性が落ちただけか。2017/09/07
kaya
3
素晴らしい腹筋運動になりました。ありがとう、今村さん。こんなにも赤裸々なエッセイがあってもいいのだろうか。著者の不遇のブス時代話から始まって、怒涛の下ネタ投下やらぶっとび家族の爆笑エピソード、とほぼ笑いっぱなしだった。タイトルの「お嬢さん」という言葉に惑わされてはいけない。そして、後半は家族の死などしんみりとした雰囲気のあるものの、それもやはり感動を与えてくれる。家族の絆の大切さを思い出す。読み終わった後には離れた家族と連絡が取りたくなってしまうのではないだろうか。2013/06/07
夫婦善財餡 汁粉
2
レミさんの親戚。2018/08/26