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内容説明
教科書は要らない。あなたのからだひとつでどこまで考えられるか? 哲学用語と世間語を使わない哲学塾へ、ようこそ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Taichi Ishihara
16
読了。読後感がつらい。虚無。面白いのは、哲学という態度を徹底的につらぬく、それ以前の姿勢としてなぜそうまで哲学的態度でいられるのか、というところに最後はつっこんでいくところ。答えは出ないままなのだが。答えを求めていくものではなく、姿勢を見つけるためのものである、と。哲学に限ったことではありませんが…。2014/04/14
おおにし
15
(除籍本)中島さんは哲学することは「自分の”からだ”から出た言葉を尊重して”ほんとうのこと”を正確に語りつづけること」だと塾生に教え、他人を傷つけてもほんとうのことを語れと塾生に迫るうちに、苦しくなった塾生が一人抜け二人抜け最後は誰もいなくなったというお話。塾長として哲学している姿を塾生の前で示せていないので無理もない話だが、中島さんの言っていることは間違ってはいないと思う。空気ばかり読んでいないで健全なエゴイズムを育てるということは我々日本人にはとても必要なことだ。2022/11/30
K(日和)
15
去って行った人たちに対しては皮肉な本なんだろうなあ。この教室の主催者がN教授でなく、全くのフィクションを装って書かれた作品であったなら、また別の面白さが見えてくるように思えた。2015/04/13
ミツ
10
うむ、かなり読みごたえがあった。 “哲学”とは何か?“哲学者”とはどのような人物か?という問いをソクラテス宜しく問答形式で説き明かしてゆく。 読み物としても面白く、各章で丁々発止の舌戦が繰り広げられた後、最後にふとN教授が見せた態度は心に響いた。 哲学とは智を愛し真理を求めることであり、社会や愛や幸福といった「きれいごと」を排しただひたすら自らのからだから出た「ほんとうのこと」を真摯に語り、悩み、批判し続けることである。だが、家族を嫌い、友達を傷つけ、恋人を遠ざけた先に何が残るというのか?傑作2010/05/30
lily
4
去りゆく生徒達の立場からの冷静な分析と観察能力に舌鼓を打つ。どちらも正しくて、どちらの論理も理解できる妙な味わい。だけれど、塩みたいに万能ではないのだろう。かなり強烈なスパイシーだから、一部の人にはなくてはならないもので一部の人にはアレルギーかも。哲学ホラーと名付けたいこの本そのものが細かく計算された三ツ星レストランの料理のようだ。2019/05/07
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