ハヤカワ文庫SF<br> ハイペリオン(下)

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ハヤカワ文庫SF
ハイペリオン(下)

  • 著者名:ダン・シモンズ【著】/酒井昭伸【訳】
  • 価格 ¥1,034(本体¥940)
  • 早川書房(2013/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150113346

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内容説明

時は二八世紀、人類社会の辺境に位置する惑星ハイペリオン――今まさに、この星にある謎の遺跡〈時間の墓標〉に封じられた、時を超越する怪物シュライクが解きはなたれようとしていた。その謎を解明すべく送りだされた七人の巡礼者が、旅の途上で語る数奇な人生の物語とは……

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

141
想像力を掻き立てる表紙だ。各人の語る話が長いのでまさかとは思ったが、話はこれで終わらず続編に持ち越し。というか、これはハイペリオンのシリーズの中の一巻の位置付けなのだと気付き、先の長さに気が遠くなる。カトリック的、ユダヤ的、AI的な問題。そして、男女間、親子間の愛が試されるようなそれぞれのエピソード。それが各々の十字架となり、ハイペリオン巡礼への確固とした動機となる。シュライクは、一体なんなのだろう。2017/07/26

セウテス

78
下巻は学者、探偵、領事の話が、順番に展開する。中でも探偵の物語「ロング・グッバイ」は、SFなのにハードボイルドが感じられ興味深い。だが問題は本作が完全な序章であり、上下巻で広げるだけ広げた伏線が、全く解決にならない事だ。確かに6人の話は色々な技法で描かれ、何かの喩えであろう魅力に満ちている。しかし本作は、ようやく目的地に到着した所で終了する。どうやらスターウォーズのⅠやⅡの様な位置づけらしいが、副題を着ける等読者に解る様にすべきだと思う。正直ビックマックを買ったら、肉は別売りですというのは如何なものか。 2021/03/27

harass

65
謎の遺跡『時の墓標』に向かう巡礼者たちが語る奇想天外の彼らの半生。すべては、この墓標に因縁があるものたちだった。これから、というところで終わる。実はこの上下巻はまだこのシリーズの始まりでしかない。謎は全然解き明かされないままだ。トレンチコートを着る女性探偵の話『ロング・グッドバイ』が個人的に好み。SFや文芸作品の小ネタが随所のあり、マニアであればなおさら十二分に楽しめる。あらゆる物語形態を注ぎ込んで構成された傑作SF。十数年ぶりの再読だが良いものは良い。ぜひおすすめ。2017/03/10

Kajitt22

55
辺境の惑星ハイペリオンをめぐる巡礼者たちの物語。後編のなかでは、やはり時間遡行症により1日ごとに若返る、若く美しい考古学者レイチェルの物語が切ない。二十歳の頃、ティーンエイジ、幼年期の頃と、どのレイチェルも魅力的。自分の娘の姿をオーバーラップさせて読ませる。そして『時間の墓標』の前でレイチェルは自分の誕生日までもう数日。これは堪らん。2023/06/26

Small World

46
まあ、2部作というのは読む前からわかってはいたのですが、「え、ここで終わりなのッ」て感じで読了です。それぞれの旅の目的が語られ、さあ、いよいよって時だったので、これ、ある意味序章ですよねw。う~ん『没落』の方にも手を出さないといけませんね。下巻の方はどの話も面白かったです。これまでの名作SFのガジェットを散りばめながら描くシモンズは、ホントにSFが好きなんだろうな~、で、それを面白いと思う自分もSF好きだな~と思ってしまいましたw。2019/07/28

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