内容説明
花城(はなしろ)病院で、看護婦・小美島裕子(こみじまゆうこ)の点滴ミスによる死亡事故が発生した。医者で弁護士の朝比奈博士(あさひなひろし)は、院長の花城一也に、和解調停の弁護を依頼される。だが、その裁判の最中に、被告の一人である裕子が失踪。博士は行方を追うが……。奥多摩で女性の焼死体が発見され、なぜか、手に点滴用の部品を握っていた! 現役医師の著者が医療現場の実態を鋭く抉(えぐ)る問題作!
感想・レビュー
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はつばあば
56
志賀貢氏・・お年はうちの爺様より11も年上なのだから、今若手の医者兼文筆業に勤しんでおられる方達の先駆者じゃなかろうかと。お名前を知ったのは臨終の話を書かれていたからだが、臨終は少しおいてこの医療事故を。う~んこれはあきませんわ。恋敵を殺して病院を破産に追い込む寸前まで持っていって犯人自殺やなんて!。そんなつまらん・・。しかも登場する男どもは女性恐怖症なのか結婚恐怖症なのか、すっきりせん男ばっかりでした。それでも医療事故による死亡への警鐘として書かれた本としてならそれなりの成果があったとは思いますが・・2018/10/20