内容説明
八八七年九月。内薬師・橘の無惨に飛び散った死体が発見された。その生首を検分した陰陽寮・弓削は愕然とした。それは昨夜、魔物が見せた五つの生首の一つだったからだ。残りの彼らはみな殺される運命にあるのか?魔物と人の間にあって自在に空飛ぶ「鬼」の正体は?これぞ歴史伝奇の白眉!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
38
「鬼シリーズ」第四巻。弓削是雄とその仲間たちのお話。光孝帝が崩御された頃が舞台。光孝帝の一代前の陽成帝(陽成院)が退位して色々と不穏な出来事が頻発、陰陽寮の頭の弓削是雄が解決に奔走します。このお話の最後はちょっと涙してしまうんですよね、知っていても…。前巻で仲間になって欲しいなぁと思った葦屋道隆の去就が気になるところです。ドラゴンボールで言う、ベジータみたいなキャラクターですよね。2023/07/25
TheWho
13
歴史小説やSF伝奇、ミステリー、ホラー等幅広い作風の著者が描く、高橋版陰陽師で、歴史上実在の陰陽師で陰陽頭に任ぜられた弓削是雄を主人公にした歴史伝奇小説で、前作白妖鬼に続く作品。前作で陸奥から京に戻った弓削是雄は、無残に破裂した死体の検分を依頼され、その後に次々と起こる凄惨な事件に巻き込まれる。そして、その怪奇現象の裏に隠された少女の悲惨な運命が解き明かされる。伝奇小説にも関わらず不覚にも感涙させられた行でもあった。続編を希望する著者真骨頂の一冊です。2016/11/05
Yuri
11
シリーズ物だったんですね。知らずに読んでしまいました。なので、前からの流れ的な所が分からずもどかしい。基本は陰陽師の鬼退治的なお話。髑髏鬼とかキャラも楽しいので、他作品読むか考え中。多分、見掛けたら読みますw2021/02/22
花々
6
シリーズでは、最後の巻。面白すぎて次々読破。まだまだ続いてほしい(笑)しかし、最後らしく内容が色々と、ど派手でした。今回の鬼との決着は、泣ける展開でしたね。芙蓉も、聖母のような優しさが強調されていて、今までの気の強い彼女と違った一面を垣間見ることができて、なんだかほっこりしました。新しい仲間も増えて、またひと騒動起きそうな。。。起きてほしい!(願望)2015/09/29
紫
3
400円文庫の一冊として刊行された陰陽師小説。ボリューム的には中編一編のみであります。高橋克彦先生の著作ですからリーダビリティは抜群でして、淀みなく、流れるように読み進めることができるのはポイントが高いものの、冷静に考えると大して根拠のない推理(とまではいえない推論)をすっかり事実だと決め込んで昂奮してしまう血の気が多くて脳筋で感激屋の登場人物揃いで、もしも弓削是雄がいなかったら、この人たちは大丈夫なのでしょうか。子供の淡麻呂はいいとして、元山賊の芙容や妖怪の髑髏鬼までそんな調子なんだもの……。星4つ。2020/11/01
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