“世界史”の哲学 近代篇〈2〉資本主義の父殺し

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“世界史”の哲学 近代篇〈2〉資本主義の父殺し

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  • サイズ 46判/ページ数 443p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065235508
  • NDC分類 102
  • Cコード C0010

出版社内容情報

近代には不思議な性質がある。近代はいわば自分自身を否定するのであり、その否定を含めて近代なのだ。その奇妙なメカニズムに迫るため、本書はまずドストエフスキーの小説に挑む。
ドストエフスキーの小説を通じて何が解明されるのか。資本主義のメカニズムである。と、書くとびっくりされるかもしれない。ドストエフスキーの文学と資本主義とはあまり関係がないと思えるからだ。だが、両者のつながりを理解するには、資本主義の本質を理解しておく必要がある。資本主義は一種の宗教である。
資本主義が宗教の一種であるならば、ドストエフスキーの文学を媒介にしてそのメカニズムへと通じる道があっても不思議ではない。考えてみると、ドストエフスキーの小説では登場人物がたいていおカネのことで苦労している。と同時に彼らは絶えず神のことで思い悩んでいるのだ……。
小説同様に資本主義と骨がらみの産物として美術や歴史意識が生まれ、19世紀以降今日にいたるまでわれわれを規定している。その軛からのがれることは可能なのか? 精神の自由を求める認識の冒険はさらに佳境へ!

内容説明

ロシアにおけるドストエフスキーの文学、パリにおける絵画の爆発的開花、ドイツにおける歴史意識の展開。これらはすべて、ひとつながりのものである。19世紀の西洋で起きた精神の根本的変容を意味づけ、その普遍性を把握する果敢な試み。

目次

父殺しの密かな欲望
墓場の生ける死者たち
分離派の倫理と資本主義の精神
一者は一者ならず
貨幣を殺す
ヘーゲルを通じてドストエフスキーを読む
この女性の裸の身体は美しいのか
絵は何と競っているのか
なぜ何かがあるのか
美からの逃走
「睡蓮」と「山」
注意への注意
存在論的に未完成な共同体
「Anno Domini(主の年)」から「A.D./B.C.」へ
構造と歴史
国民の「起源」
母の欲望

著者等紹介

大澤真幸[オオサワマサチ]
1958年、長野県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。思想誌『THINKING「O」』主宰。2007年『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞、2015年『自由という牢獄』で河合隼雄学芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ころこ

33
近代篇Ⅰの小説論を引き継いでいて、ドストエフスキー論が展開されています。作品のかなり細かいところまで議論が及びますので、『カラマーゾフの兄弟』と『白痴』くらいは読んでおいた方が興味を持って読み進められます。著者の考えではなぜドストエフスキーかといえば①小説は人生の偶然性という謎に直面しており、それを馴致する機能があるが、ドストエフスキーの小説はその偶然性が緩和されることなく荒々しい本性が剥き出しになっている。(言い換えれば、トルストイが三人称を神の語り手として召喚しているのに対し、ドストエフスキーは三人称2021/06/17

kuppy

1
資本主義を基軸に、印象派絵画に見られる光そのものをもキャンバスに表現しようとしたリアリズム、また時間の経過を連作で表現しようとしたモネ。フランス革命に端を発した近代の国家(ネーション)の成り立ち、プロテスタントの告白は日記から母国語による告白で語る側と語られる側の距離が近づいてくる。2021/09/21

アバチャン

0
近代篇1に続いて難解だが、読み応えあり。また挑戦したい。2021/12/04

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