内容説明
日本の人びとと風物を印象的に描いたハーンの代表作『知られぬ日本の面影』を新編集。「神々の国の首都」「日本人の微笑」ほか、アニミスティックな文学世界や世界観、日本への想いを伝える一一編を新訳収録。
目次
東洋の第一日目
盆踊り
神々の国の首都
杵築―日本最古の神社
子供たちの死霊の岩屋で―加賀の潜戸
日本海に沿って
日本の庭にて
英語教師の日記から
日本人の微笑
さようなら
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
116
小泉八雲の日本の印象を描いた作品集です。明治時代の日本の地方の面影をきめ細かく書かれています。すごく美化されているような気もするのですが、地方ということもあるのでしょうが日本人も今のようにせかせかしたこともなくゆったりとしていたのでしょうね。とくに出雲大社や自分の庭などを書かれているのを読むとうらやましい気がします。また地方の様々な様子を描いているところは民俗学者の宮本さんの文章を思い出しました。2022/10/28
真香
113
実家本。ラフカディオ・ハーン(のちに帰化して小泉八雲と改名)が来日した時に見て感じた、古き良き時代の情景。日本の文化・風習・人々へ対する過剰にも思える賛辞から、彼の日本愛や子供のような好奇心が伝わってきて、とても微笑ましい。同じ日本人でも、我々現代人達が置き去りにして忘れてしまった大切なものを思い起こさせてくれる貴重な本。もし彼が今の時代の日本に来ていたとしたら、きっと真逆の評価になったに違いない…2020/01/22
まーくん
102
朝ドラ「ばけばけ」に触発され、10年以上積読状態にあった本書を改めて手に取った。本書はラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が1890年(明治23年)来日後、初めて書いた作品集。横浜上陸後、松江中学に英語教師として赴任のため、神戸まで汽車で、そこから人力車と蒸気船で松江に入る。鳥取へ人力車で向かう途中、山村に投宿、寺の境内で盆踊りを見る。その様子を記した「盆踊り」の一編が日本の伝統的な民俗への感動を良く表している。月明りの下、踊り子たちの姿を、彼女たちの優雅な手足の動きを一つひとつ辿って行く。⇒2026/02/18
Major
77
夏目漱石とラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は、ともに明治期の東京帝国大学で英文学を講じ、西洋近代化の荒波に洗われる日本を凝視した知識人だった。一見すると、文明批評家としての冷徹な眼差しを持つ漱石と、日本の古き良き霊性を愛したハーンは対照的に見える。しかし、その根底には「自己の喪失への危惧」「文明の暴力性への批判」、そして「伝統的感性の再評価」という驚くべき共通点が存在している。両者の著作を引きながら、以下の三つの観点からその思想的共鳴について考えたい。→2026/03/15
Shoji
74
日本人の心根の美しさを惜しげもなく褒め称えています。和の精神が美しい日本語で綴られています。時に、こういった本を読んで、美しきかな日本としみじみと感じ入るのもいいものだと思います。2017/07/09
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