内容説明
新直木賞作家の真骨頂!大反響の黒川警察小説。
見さらせ、ど腐れども。そのシノギ、おれらが奪(と)ったる――名作『悪果』の相棒、堀内、伊達が復活。ふたたび、大阪を縦横無尽に疾駆する。策略と暴力がからみあい、腐れのスパイラルはノンストップで奈落へ。黒川警察小説の、これぞ真骨頂!
かたや賭場摘発にからんで学校法人理事長を脅迫したことが発覚し、かたや愛人の“ヒモに刺され、ともに大阪府警を追われた、かつてのマル暴担コンビ堀内と伊達。競売専門の不動産会社に調査員として働く伊達は、ある日、出張で訪れた東京で、いまは無職の堀内を同業に誘い、二人は大阪に戻る。
調査物件は敷地900坪の巨大パチンコ店「ニューパルテノン」。だが調べるほどに、裏で極道や半堅気、警察OBらが寄ってたかって食いものにしている実態が浮かぶ。「パルテノンは金の生る木や」、気づいた二人は……。
2009年7月に刊行された『螻蛄』(新潮社)以来、著者3年ぶり、ファン待望の長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
67
『悪果』に続編があると教えてもらって続けて読了。そのため前作がきちんと頭に残っていて、すんなり入れました。刑事を辞めた二人がまたコンビを組んで、今度は手帳なしで暴れるのがなんとも面白い。自分がこういうジャンルを、こんなに好きだったのか!と改めて気づきました。競売にからむ複雑な利権は、奥が深くて読み応えあります。ただただドタバタだけで終わらないところが、何とも好きです。そしてこの終わりかた、さらに続きを期待してしまいます。直木賞受賞から読み始めた黒川さん、まだまだ他の作品も読みたいです。2015/11/09
ミーコ
59
シリーズ物と知らずに読みました。いつもの大阪弁の会話がオモロイ。。。けどインパクトは桑原&二宮コンビの方が強いですね。 黒川さん こう言う世界、詳しいw 最後の堀やん え? どういう事❔と・・・ 続編、出るんですよね⁉的な終わり方。取り敢えず『悪果』を読んでみようと思います。2015/08/19
キムチ
48
「繚乱」とは入り乱れる様・・しかも美しいモノのようだがこちとら、サにあらず。元、現警察と極道がぐちゃぐちゃ。黒川ワールドの百花繚乱。舞台も安定して?大阪近辺、縦横無尽に暴れまわる。不動産コンサルタント・冠婚葬祭業、ラブホを巡る売った買った張った、さして刺されて撃って撃たれて、最後は堀内の視界が「昏く」?!悪果コンビとは似ていて非なり・・でも内藤DRは登場。堀内・伊達コンビ以外の警察官も元柔道関連のようで100キロ超級もどき。その描写が面白い・・けどド迫力。2015/01/06
ケイ
46
黒川さんのコンビシリーズ、間違いなく面白いです。大阪の街々が細かくたくさん出てくるがほとんど場所が特定できるほどわかりやすく描かれている。大阪に住んでいても、怖い人に知り合いはいないし、平和なもんだが、黒川さんの本を読んでいると、北浜辺り歩いても変な事務所やビルがないか思わず探してしまいそうだ。とりあえず、競売会社のおじさんはおこらないか心配です。堀やんも大丈夫かなあ。2013/05/28
クリママ
44
「悪果」で、退職を余儀なくされた大阪府警、マル暴担当の元刑事。今回は、不動産競売屋の調査員となる。さまざまに絡んだ利権、ヤクザ。こちらも、登場人物が出揃う中盤までがちょっと長い。弱みと掴んで強請るシノギはうまくいっても、仕事を無くし、不自由な体となり、これから先はどうなるのだろう。でも、なぜか憎めない二人。2018/01/07
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