内容説明
急に引っ越すなんて無茶苦茶や!小学4年生のタカユキと姉・かなの反対をよそに「田舎でたくさんのいのちに囲まれて生きたい」と考える絵描きの父親は、一家揃っ島への移住を決意した。都会で暮らした家族には不安いっぱいで始まった島の生活。だが、畑での格闘、ヒヨコの誕生と死、魚採り、などなど、心ときめく体験をへてタカユキはたくましく成長してゆく。島に暮らす人々、友達、家族の心温まる交流を交えて描く、自然といのちの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
み〜ちゅん
15
関西弁が優しい、やっぱり灰谷先生のお話は暖かい、《重箱に並んだおにぎりが前にならえ》していた、など物に対しての表現も好きだ。一つひとつ、一人ひとり、何一つ無駄な命はないんだよ、と教えてくれる。我が子の命をないがしろにする親全てに読んでもらいたい2011/11/27
アンデス民話
4
確かに、スーパーで買った食材に対して「命をいただいている」なんて思ったことはないかも・・・せいぜい高いか安いかを気にするぐらいで。人間としてこれじゃいかんと思いました。2016/03/18
イレイジ
3
たまらないお話し!幸せの一冊!2020/04/25
みかん
1
心が温まった☆また素敵な本に出会えた。私もいつか自然の大切さを少しでも教えられるようなりたいと思った。2015/04/25
カズ
1
電車なんかの公衆の中で読むには注意が必要。ページをめくったとき、子供のセリフに思わず涙腺が緩んでしまった。朝っぱらから目を潤ませて、思わずあくびの真似なんかしたのを思い出す。感動的な話です。