内容説明
「宮嶋は、生涯、報道カメラマンでありたい。身体が動くかぎり、這ってでも現場に行きたい。死んでもカメラを離さない覚悟だが、死んだら写真が撮れないから、生きていたい。ここに恥多き出来事を記す。おおいに笑っていただきたい」――東京拘置所の麻原彰晃を追って、修羅場の韓国光州で、湾岸戦争クウェート一番乗り目指して、不肖宮嶋出撃す!ところが………泣ける!笑える!スクープ秘話満載!
目次
1 東京拘置所のエレファント・マン―桜散る小菅に麻原彰晃の姿をスクープした<br/>2 不肖・宮嶋、死んでもカメラは離しません―獅子身中の虫、修羅場の韓国・光州に一生の恥<br/>3 ハマコーの刺青―スクープ料1000万円獲得作戦<br/>4 ここは地獄の三里塚―成田闘争の取材で初体験した市街戦の恐怖<br/>5 人食い男を追跡せよ―おかげで宮嶋は納豆が食えるようになりました<br/>6 天才も「紀子さま」には敵わず―御成婚パレードの人間アンテナ作戦<br/>7 バカは埋めなきゃわからない―先生がワルガキを埋めた、宮嶋も埋めた<br/>8 新大久保パンスケ・ストリート―外国人売春婦の盗撮に、宮嶋スペシャル2号・3号登場<br/>9 機雷に触れたらサヨウナラ―湾岸戦争でクウェート一番乗りを目差した宮嶋の根性
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T K
8
文章がおもしろすぎる。スクープ写真に収めようとする執念が凄まじく本の中に出てくるくらいのことをしないとプロと言えないようだ。 実際の張り込みは想像以上にハードなものだと知る一方… なんといっても韓国・光州での暴動取材中に焼肉屋でサービスで頂いたイカに当たり、ヒサンな事態になった話とお腹の下り具合は一笑の価値あり。2015/01/07
ゲンゲン
4
写真一枚にかける情熱がすごい。麻原のスクープ写真の下りは面白かった。2017/08/07
よし
4
ラジオ番組で宮嶋さんが話しているのを偶然聞き、ネットで調べて手に取った本です。麻原彰晃のスクープ写真撮影の裏話から始まり、国内外の至る所、どこまでも突き進んで写真を撮る様子は、読んでいて爽快。宮嶋さんと周囲のの様子がとてもよく伝わってきて、文筆家としてもかなり優れた人なのだなと思いました。2011/06/22
kizz
4
さすが文章起こしてるのが勝谷誠彦だけあって読みやすい。話も面白い。不肖・宮嶋シリーズではこれと南極観測船が一番好きかな。政治的思想の押し付けも少ないし。2008/11/17
まさやんやで
3
★★★☆☆audiobookで読了しました。生き方がすごいなといつも思っていたのですが、初めて読み(聴き)ました。海外行きたくなってきた。いやロンドンに行きたくなってきた。2021/11/16