文春文庫<br> 連合赤軍「あさま山荘」事件

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文春文庫
連合赤軍「あさま山荘」事件

  • 著者名:佐々淳行
  • 価格 ¥590(本体¥537)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167560058
  • NDC分類:916

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内容説明

動員された警察官のべ十二万人、集まった報道陣は六百人、負傷者二十七人、そして死者三人。テレビ中継の視聴率は、史上最高を記録。厳寒の軽井沢の山荘で、いったい何が起きているのか? 人質、牟田泰子さんの生存は? 警察官の発砲は許されるか? 十日間にわたって繰り広げられた、戦後警察史上最悪の事件の一部始終を、水もおにぎりも瞬く間に凍るという現場で指揮をとった著者が、メモを基に克明に再現した臨場感あふれるノンフィクション。話題の映画化の原作。

目次

第1章 出陣
第2章 苦杯
第3章 爆弾
第4章 戦略
第5章 偵察
第6章 死闘
第7章 凱歌

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

239
著者の経験を振り返った一冊。 当時の若者はなんと血気盛んな人もいたもんだと驚く。 結局革命って何したかったんだろうか?と冷静に突っ込まれると当時の雰囲気がそうさせたのか? その辺はよくわからない。 昔プロジェクトXでも観たけどホント社会の注目度合いが凄かったんだなと鉄球とか人命優先とか今現代では、そこまで心を砕くかと言うくらい警察も国民もなんか今と違う感じ。 もう少し勉強していきたい。2022/05/15

ykmmr (^_^)

46
事件史3冊目。まずは、『連合赤軍』・『日本赤軍』の違いを調べてから読書開始。自分が産まれる前に、今も変わらずお騒がせなマスコミ・視聴率を上げて戦局を見守る国民が見守る中、更に幹部内の意見対立や無理な要請に苦労しながら、著者を中心とした警察がテロリストたちに立ち向かって行く。丁度、「言動の自由」が色んな角度からお盛んになっていた時代。行き過ぎた思想が人質を出したり、人の生命まで奪う様では、共感は不可能である。佐々さんは時にあてにされたり、煙たがれたり、振り回される中間管理職。2021/07/26

Willie the Wildcat

45
極寒下の対峙。正義心と仲間への思い。仲田決死隊隊長の掛け声が心に響く。印象深いのは、故仲間の両親への赤軍・坂口が記した言葉。組織における個人、悩みは深い。一方、立ちはだかる「組織間」及び「Mgmt-現場間」の2つの”壁”。カップヌードルにキャラメル?!了見狭すぎ!(笑)”現場”を忘れず仕事をせねば!と再認識。時代背景描写を含め、臨場感溢れるハイライト。敢えて挙げるなら、赤軍側の心情との対峙が欲しかったなぁ。蛇足だが、私も丸山参事官と同じ卵ご飯派です!(笑)2014/11/28

kinupon

43
学生運動末期の、行き場を失った若者たちの行動を、ドキュメントタッチで描かれています。県警と本庁の対立や連合赤軍の中でのイデオロギーの対立、厳寒のなかでの救出劇、臨場感があり一気に読めました。2015/06/17

佐島楓

43
この事件の実態を詳しく知らなかったので、こんなに凄絶なものだったとは、と言葉をなくした。有事のときの心構えや人材の育成ということについても考えさせられる本だった。2015/03/02

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