内容説明
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彼は冷酷非道な芸術至上主義者か?初期~中期のの作品の主題と、「ことば」の文脈との緊密な結びつきを「言語空間」として分析。作品本文との慎重な対話が生み出す等身大の芥川像。
目次
1 漱石との出会い、別れ(「羅生門」の文脈-蟋蟀の行方
「鼻」の文体について
「芋粥」の悲劇、五位の思量-ふりかえる狐 ほか)
2 職業作家への自立、魂の表現(「地獄変」の由来-父と娘二人の共同制作
「蜘蛛の糸」の表情-路ばたを這う小さな命
「奉教人の死」、ひねりの構造-出生の謎)
3 悟後の修業、聡明な女性への憧憬(「舞踏会」-枝を交わす樹
「秋」-彼等三人の内面の劇(ドラマ)
「藪の中」の罪と罰-真砂の丈高さ ほか)