内容説明
オルレアンの戦いから二年。田舎町の守備隊長となったピエールのもとに、ある密令が届く。英国の捕虜になり、魔女裁判にかけられたジャンヌ・ダルクを救出せよ――。愛する女のため、ピエールは独り敵地深く潜入する。ルーアンの牢獄で再会した二人。だが、ジャンヌの火刑執行まで残された時間はあと一日……。傭兵と聖女の運命的愛を描く歴史ロマン、堂々の大団円。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロドリゲス
16
下巻では、田舎町の守備隊長となったピエールのもとに英国軍の捕虜となったジャンヌ・ダルクを救出する密命が届く・・・。 下巻からは急にエンタメ要素が増えてゆきます。自分はこの展開が暗い気持ちにならず、結果として良かったです。 中世ヨーロッパの人々の暮し、キリスト教の思想と実情とのギャップ等とても興味深く読めました。 ★★★★☆2023/10/17
CCC
15
世の中奪うか奪われるかだ。みたいな退廃的世界観だったのに、この後半にはびっくりです。暗黒中世がいつの間にかファンタジー中世に。2017/03/23
鵺
11
フランスの百年戦争時代の英雄ジャンヌダルクと共に戦った架空の傭兵を描く歴史小説。 物語として読むと蛇足な部分も見受けられるが全体的には良作だった。作者の処女作としては上出来だといえる。2019/11/21
おくりゆう
11
展開や着地は賛否両論ありそうで思うことはなきにしもあらず、ですが、個人的には少々意外で、全体としてはよかったと思います。面白かったです。2014/07/13
みっぴー
10
ハッピーエンドでホッとしました。貴族の私生児ピエールが実は…だったとは!こういう展開は大好きなので読んでてうわ~ってなりました。カトリーヌはかなり憐れでしたが。長い間積読本にしといてごめんなさい。とても面白かったです。2015/04/10