内容説明
250年の時空を超えて飛び交う二人の柳生十兵衛!
茫々と薄墨に染まる木津川の河原に一人の男があおむけに倒れていた。「こんなことが! 我らの殿をかくも見事に斬るとは!」死者は天下無敵の剣豪・柳生十兵衛であった。が、開かぬはずの方の目がかっと見開いていた!室町と慶安を舞台に250年の時空を超えて飛び交う柳生十兵衛二人・満厳と三厳。剣の奥義と能を媒介とした壮絶無比の大幻魔伝。伝奇小説の大御所が放つ畢生の大傑作といえよう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーイチ
13
例によってコメントは下巻にて。ユックリ、楽しみながら読もうと心掛けてはいるが、急いでしまう。徳川秀忠の娘(つまり家康の孫)が天皇になってたんですね。あらあら、知らなかった。2014/04/10
はまちゃん
4
久しぶりの山田風太郎氏作品。室町時代と江戸時代、二つの異なる時代の柳生十兵衛。彼らが今後相まみえることになるのか?上巻ではまだまだそこまでわからない。さあ、下巻に突入!2020/12/09
Ribes triste
4
十兵衛、時間を飛び越えて参上。展開がどうなるか予測不能。2015/05/05
tekesuta
3
再読。前には気がつかなかったが二つの時代においてシュチュエーションも場所も揃えて描いた山風の筆力すごいわ。2014/12/28
さりゅ
3
読みやすくて面白い。さすがに「魔界転生」から時間が経ってるので、過去の十兵衛とは少し違いますね。2013/01/19