内容説明
「闇の王子」ジェノアが買った奴隷娘のアイリス。驚いたことに、彼女は、リファールのリュキアン王女とうり二つだった。折しもドレックノール経済は、リファールの全面禁輸により、大打撃を受けている。事態を打開すべく、ジェノアは奇想天外な作戦を開始した!読者から募集したアイデアをもとに、鬼才、山本弘が綴る西部諸国シアター第3巻が登場!表題作の他、ドラゴンマガジン掲載作「魂の絆」と「言葉の仲介者」ルーインを主人公とした、書き下ろし作品「狂える森」を同時収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
barcarola
6
何度も読み返している本書。そして、何度読んでも「魂の絆」は凄い作品である。惜しむらくはソード・ワールドというゲームの世界が舞台であり、読者を選んでしまうこと。2024/04/13
barcarola
1
三篇とも面白かったですが、やはり「魂の絆」でしょうか。人間を使い魔にしての感覚共有という設定が、二人の主人公の視点で語られる文体と相まってこれを白眉なものとしています。2014/08/12
pochi
0
1998年 5月27日
さわき
0
『魂の絆』目当てに購入。“ファミリア”の魔法で繋がった精神を表現するのに一人称の文体が効果的に使われていた。SW的な世界を魅せる物語としても、男女の恋愛物語としても秀逸だと思う。山場でメルフィが“シェイプ・チェンジ”で虎に変身して敵を屠るシーンとか燃えた。ラストで肉体を失っても、男への愛のために昇天しないで現世に留まったのとかSW的に言うとゴーストになったんだなぁとか、そういう読み方もSW好きとして楽しい。表題作の『鏡の国の戦争』は、ジェノアとリュキアンに肉体関係があったとか衝撃だったw2014/05/30