内容説明
西部諸国は冒険の坩堝。いつもどこかで事件が起きていた…。「新しき街」ラバンの小都市に、巨大なドラゴン型の飛行物体が落下。この正体はいったい?(表題作「帰ってきたドラゴン」)。「終わりなき夏の街」ガルガライスで起きた、漁師行方不明事件。そして怪物に襲われた金髪の少女。彼女と事件の関係は?ガルガライスに海から危機が迫っていた!(「海魔の女王」)。西部諸国を舞台とする幾多の物語を、読者からのハガキをもとに、鬼才山本弘が綴る西部諸国シアター。上記2作品の他、書き下ろし作品「狂える館の復讐」を同時収録。また特別付録の「五分間シアター」では、未採用作品10本をまとめて一挙公開だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クイックラック
2
読者から提供されたネタを使って書かれたソード・ワールド短編集。1本のストーリーラインにいろんなネタを採用していたナイトブレイカーズと違って、どちらかと言うと落語の三題噺を思わせる即興性があって面白かった。 3本の短編それぞれ魅力あるけど、個人的には隅の冒険者かな。ソード・ワールドで安楽椅子探偵やるのが面白い。参加したマダミスに失敗して愚痴ったところを状況判断だけで正解を解説してる雰囲気なのもいい。 あと巻末のボツ案も面白い。完全にネタに見えるのもあれば本気で読みたいシナリオもあった。2021/10/24
barcarola
2
西武諸国シアターその1。正統派SW小説からミステリ(オルツィのパロディ)まで。データセクションが嬉しい。2018/09/16
pochi
0
1997年 7月9日