内容説明
同じマンションに住む長谷川真佐子の依頼で、久しぶりに郷里を訪れた村田和子は、真佐子との不思議な縁の糸の存在を知る。だが、その真佐子が密室で殺害され、さらに第二の殺人が同じ縁の線上で起こった……。戦後二十年後の安定した日本の社会情勢を巧みに取り入れ、周到な構成で描く墨野隴人シリーズ第五作完結編。そして、墨野隴人の意外な素顔が……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アヴィ
2
10年以上かけた墨野隴人シリーズもここに完結。この完結編ありきのシリーズ作品と考えれば、ちと強引だが全てに納得がいく。墨野隴人の正体、村田和子の真相など、シリーズ作品に感じた違和感や嫌な雰囲気、そしてとうとう高木彬光がミステリー作品で最後の一歩を踏み外したと思ってしまったのも実は…。オルツィの隅の老人とはまた違った趣きだが、このラストを読めただけで充分。やはり高木彬光という作家は読者が望む物をよく分かっていたようだ。2025/06/05
氷高
2
久しぶりの高木彬光の本。こんなんだったか‥と思いながら。 横溝正史のちょっと時代がかった怨念モノ、森村誠一のホテルマンらしい密室トリックなど、若い頃から推理小説は乱読したけど、やっぱり高木彬光の論理的なスマートさは別格に思えていた。 このシリーズを読んだことがなかったのか、「わたし(村田和子)」の頭の悪さにイライラしながら読了。この本を楽しむには、解説で神津恭介ファンクラブ会員さんが書かれてるようにシリーズ五部作全編を通読しなけりばわからないのかもしれない。 2020/12/06
寒っ!!
1
推理小説としては結末が見え見えのため評価が難しいけど、神津恭介のファンのために書かれた本と言うべきか。このシリーズを全て読まないと面白さは分からないのかもしれない。2015/07/19
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