黙阿彌オペラ

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黙阿彌オペラ

  • 著者名:井上ひさし
  • 価格 ¥484(本体¥440)
  • 新潮社(2013/11発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101168272

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内容説明

江戸も末の師走。狂言作者の河竹新七は、我が身を嘆き入水を試みるが果たせず、柳橋のそば屋で不遇を託つ仲間たちと偶然出会う。意気投合した五人は、捨て子のおせんを育てるため、株仲間を始める――。やがて御一新。文明開化に五人の命運が変転する。株仲間は国立銀行に、おせんはオペラ歌手に、新七は新作狂言で一世を風靡する……。時代に翻弄される黙阿彌と仲間たちを描く評伝劇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

188
文庫本1冊のお値段で、井上芝居を1本心行くまで堪能できる。それほどに臨場感に溢れる戯曲だ。テンポも実にいい。時は幕末の嘉永6年の師走からご一新をまたいで明治14年の初冬まで。処は柳橋裏河岸。河竹新七(黙阿弥)と4人の男たちの、侘しくもまた爽快なお芝居(演劇というより、芝居という言葉が似合う)だ。そして、お芝居のキーコードは「御恩送り」。芝居小屋の作者部屋から新七が見た新政府。そう、新七はまさに井上ひさしそのもの。ここからしか見えない世界があるのだ。あると信じて井上ひさしはお芝居を書き続けた。感謝!2015/04/09

ほりん

29
狂言作者・河竹新七が明治維新をまたぎ,仲間たちと共に時代に翻弄されながら生きた28年間。どこへ転がるかわからない展開で大いに笑わせながら,時代の空気,新七の葛藤をきっちり描いている。「(新政府の)お歴々も,日本という大桟敷を,その大桟敷にいるご見物衆を拠り所にしていない。…もっともそれぞれの思いのたけや願いのたけを大桟敷いっぱいにふくらまして,お歴々の拠り所になる力にしようとしない御見物衆,つまりわたしたちも怠け者ではありますが…」西洋に倣えという新政府を新七が評した言葉はそのまま今の日本にも当てはまる。2015/08/21

9分9厘

6
柳橋にほど近い蕎麦屋に捨てられた赤ん坊のおせん。彼女の成長を見守る「おせん株仲間」の物語。江戸から明治と時代は移り変わっていく。文明開化とは?西洋化とは?庶民は置いてけぼりの中、懸命に今日を生きる株仲間たち。軽妙なやりとり井上ひさしの真骨頂。芸達者な面々での舞台が 観たい。2024/06/02

フカミニハマル

5
★★★★ 追悼公演に向けて再読。井上先生が最期に、「木阿彌オペラ」の再演を希望したとは、感慨深い。2010/07/05

ピオーネ

4
7月末に追悼公演を観に行ったのでおさらいがてらに読んでみた。美しい言葉とリズムで綴られた台詞の数々は役者さんの声で発せられるのを鑑賞するのも良いけど、字面で見るのもゆっくり味わえて良いなぁと。五郎蔵の台詞とかテンポいいから電車の中じゃなかったら口ずさんでみたくなっちゃうんだが♪ト書きを読んだら、時代と共に変化する小道具の設定をちょいちょい見落としていたことに気付き凹む(泣)親しい仲間が集まってあーだこーだとダベる…緻密に計算された筋書きだろうけど、とても自然で癒しを感じるわ~。2010/09/01

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