内容説明
領主の三男坊として生を受けながらも、島人との混血とさげすまれ、居場所がないケアルには、翼を操り空を翔けることだけが、唯一の自由だった。このままどこまでも飛んでいけたら――。いつものようにそんな思いで飛んでいた彼の目に、悠然と大海を征く巨大な帆船の姿が飛び込んできた。ケアルたちの住む閉ざされた世界に、開国と交易を迫るべく海の向こう、未知の国から来訪したこの船こそ、彼を新たなる激動の時代へと導く、運命の使者であった!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
史
4
空と海はこんなに広いのに、閉塞感漂う物語。この一巻ではまさに爽快感0でありまして、んでまあプロローグもプロローグな終わり方。大河ファンタジーありきでの始まりはおそらく当時も賛否がありそうで、だから5巻で終わったのかなと。なんとも。2022/10/14
柏葉
2
狭い島の中で暮らすには共同体から放れたら生きていけないとか、ファンタジーな世界の中でシビアなところは良かった。政治関係はもっとぐじゃぐじゃどろどろしている方が好み。2011/09/04
もぐもぐ(・ω・)
1
5巻まで絵師買い。タイトルやあらすじに反して、空よりも海と船での描写が大半を占めてました。別の島へ渡る為に島人達が小舟にギュウギュウに乗って、命がけで海へ出て水没してしまったりとか、何か今問題になっている欧州の難民と重なって妙にリアルに感じました。取り合えず想像していた話とかけ離れていてどうしようか、と。詰まらなくは無いんですが。2016/01/22
さーしゃ
0
情景は浮かばないでもないけど、雰囲気があんまり出てないように思う。キャラもあんまり立ってないし。異文化との出会いなわけだけど、衝突や不理解がそう書いてあるにも関わらずすっと入ってこない。これは………。次の巻を読むかどうしようか。2013/01/25
ねい
0
全巻所有。