内容説明
長男家重を将軍につけた吉宗は、万一の場合にそなえ、御三卿を新設。田安・一橋・清水、登場す! 尾張・水戸の両家は京都で猛威をふるう竹内式部の尊皇思想に呼応、御三卿と全面対決。本格歴史巨編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
再び読書
36
徳川15将軍の本を先日読んで気になった御三卿の事を知りたくなり、購入しました。今のところ、まだ何とも言えないのが本音。尾水御三家がまだ御三卿ではないが、田安・一橋を蹴落とそうと画策しているのと、両家に共通する勤王思想を煽る竹内式部とどう絡んでくるか。まだどう転ぶか興味深い。家重や家治の器量の無さが個人的には興味深い。また幕末の勤王思想で、水戸は幕末歴史の主役をはったが、尾張は表舞台に出てこなかった様に思う。尾張の勤王思想が、どう変化したのかも興味深い。次に進みましょう!2016/09/30
シュラフ
19
徳川家の御三卿・・・田安家、一橋家そして清水家。特にその意味は考えたこともなかったのだが、あらためて調べ直してみると、将軍の後継者としての資格を血縁関係の薄くなった御三家だけではなく、御三卿も含めて考えるということであり、ある意味で徳川幕府の転換期ともいうべき。この小説では、御三卿に反発する御三家が朝廷側近の近習らの勤王思想をあおって徳川幕府と反目させるというストーリー展開。現在において皇室という愛すべき存在をもつ日本は幸運なのだが、天皇家というのは日本史を考えると政治利用された際は厄介になってくる。 2014/11/24
へたれのけい
3
矢場の美人女将と育ちの良さげなお侍の登場。これは若様侍のパターンかと、期待したのですが、う、う~ん、ちと違ったなぁ。2014/10/13