内容説明
成田空港に降り立ったふたりの謎のインド人。日本の「仏教のお寺」を訪ねてまずは成田山へ。日本には「仏教のお寺」という寺はなく、あるのはさまざまな宗派のお寺と聞かされ、「宗派って、いったいなんだ?!」と驚き、あわてるふたり。疑問を解決すべく、文化庁を訪ね、書店を歩き、ふたりは、とうとう仏教コミックスの原作者ひろさちやを訪ねてやってきた。宗派は、いつ、どうして成立したのか――。インド 中国 日本と仏教の歴史を追いながら、宗派誕生の秘密を大胆に解きあかす。
目次
1 仏教のお寺を訪ねて
2 なぜ宗派が誕生したのか?
3 八万四千の法門
4 日本仏教の宗派
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まちこ
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謎のインド人お釈迦様が仏教宗派に疑問を感じ、出版社の一室でひろさちやに講義を受けちゃう。「登山で言えばとにかく頂上を目指すのが小乗仏教、戒律を厳守し血みどろの努力。とにかく一合でも二合でも登っていこうとするのが大乗仏教、麓とは違った風景が楽しめる。密教ではヘリコプターで一気に頂上まで登ってしまう」南都六宗が政治化→最澄と空海→鎌倉時代、修行が難しい末法の世に誰もが救われるのを目指したのが念仏・題目→禅は末法がない/自受法楽の期間こそが仏教の原点でその本質は言葉では表現できず、対機説法も宗派化する要素だった2019/01/05