内容説明
痴呆症の義母の世話に追われ、疲れ果てる雪子。そんなとき、彼女は寺の住職から父母恩重経の真の教えを明かされる。
感想・レビュー
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かず
16
中国で書かれたお経だそうです。父母の恩は海よりも深し、と言いますが、その父母にはさらに父母があり、そして、それに関わった方々も合わせると、結局全てが有難い存在なのだ、ということになります。つまり、全ての空間、時間の連なり、宇宙そのものが尊い、ということになります。阿弥陀信仰や密教信仰など、仏教はすべてここに行きつくのではないでしょうか。それと、後書きに、競争社会を批判する記述があります。私は、競争自体は良いことだと思っています。皆が長所を伸ばすことに精励し、お互いの個性を尊重し合うことが大切だと思います。2019/10/12
