内容説明
自転車を二人乗りしていた加那子の日々。失踪した親友を想い、江梨子が泣いた朝。飛行機をめぐる結婚物語。不器用な癖をもつ多恵子に訪れた春。あなたの恋も一緒にみつけてみませんか? 11人の素敵な恋のフォトグラフ。恋愛の救世主・柴門ふみが贈る初の恋愛小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きさき
9
★★★☆☆: 短編集。サクサク読める。2017/07/18
にゃにゃ美
7
立て続けに、実家の母の恋愛小説を...恋愛ものは普段読まないだけに、ちょいと食傷気味です(笑)さて、紫門さんの本業は漫画家さんなんですね。“東京ラブストーリ”や“あすなろ白書”が有名です。短編11話。11人以上の女性が登場したのに、誰とも感じ方や考え方が一致しないような感じで、入り込めず残念。とても読みやすいのだけれど。十月の天気予報の年の離れた二人の女性のやりとりは好きでした。2019/07/15
kaikoma
2
漫画・ドラマ世代です。漫画やドラマだけでなく小説も、切なくて素敵ですね。東京と地方の距離は心理的には、今よりも遠かったし、都内のお洒落なスポットに遊びに行っても、帰るのは外階段から上る6畳一間の友達の下宿だったり、今とは少し様相が違いましたっけ。2024/04/14
haruko
2
最近ふみさんの漫画を読んで感銘を受けたので、小説も読んで見たくて手に取った本。これは短編集。とても面白かった。「ある歯医者」と「八月の共犯者」が好き。わたしもきんぽうげのお花畑を愛する人とトロッコに乗って走っていく夢を見る男性と友情を築きたいなあ。2015/02/02
ゆうみい
1
かなり好みの一冊でした。この薄さで11編も入っているため物足りない感も大分ありますが、世界観や言葉遣いなど、好印象。届かぬコール、ハウ・トゥー・フォール、八月の共犯者、ウォーター・ベッド、十月の天気予報あたりがお気に入り。『樹々の風に枝を震わせるのを見るだけで泣けてきた。空が青いと、それだけで胸がしめつけられた。おとなになるのは、気が遠くなるほど遠い未来のことだと思っていた。』(十月の天気予報)多感でいられるって素晴らしい。2016/08/03