内容説明
「阪神・淡路大震災」の全貌を明らかにした一冊。
SF界の巨匠、小松左京が遺した渾身のレポート。
『日本沈没』の激震が現実になった。なぜこの地に地震が? なぜ惨事は防げなかったのか?
作家の全知力を駆使して資料を読み解き、現地を歩いて人々の声を聞き、専門家との対話を重ねて震災の全体像を浮き彫りにする。
永久保存版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アヴォカド
2
本書は阪神・淡路大震災から75日、から始まる。 小松左京は、地震のあと精力的に情報やデータの収集に努め、分析と提案を試みている。自分の愛着のある土地が、突然受けた大災害。無念の思いはさぞや、と想像する。 そして彼は昨年亡くなったけれど、亡くなる前に、東日本大震災も見ることとなった。きっと言いたいことがたくさんあっただろうと思う。聞きたかった、とも思う。2012/04/20
りっちー
1
色々参考になった。前兆現象など、海外では活用できた事例があったのに、日本は科学的でないと言う理由で見向きもされないとか、考えさせられる。20年たった今だからこそ、落ち着いて読みたい一冊。2015/08/01
kino
1
取材、執筆のフットワークが凄い。使命感の熱さに打たれる… 年月が経っているので追跡取材などした増補版を読みたいな。2012/01/18
syam
1
ちょっと雑多な印象。阪神淡路の教訓は政治と科学の面ではあまり活かされなかったんだな。2011/05/09