クイーンズコミックスDIGITAL 闇の果てから 1

著者名：津雲むつみ【著】

集英社（2013/10発売）

• ISBN：9784087850055

内容説明

幼い頃、忌まわしい体験をした漫画家のアシスタント・佐野貴子。その貴子が幼女の死体を発見した。自分の経験と重なって、男性恐怖症が頂点に達した貴子の前に現れたのは、調布署の刑事・高橋克己だった…。愛と性の深淵の光と影を描く！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[たまきら]

連続幼女誘拐殺人事件を肉づけし描かれた漫画です。犯罪者。幼い頃レイプされ、男性恐怖症の女性。被害者。警察官。様々な人間ドラマがすごく緻密な構成で展開されていきます。娘がいる親すべての悪夢ですが、非常に読み応えのある漫画（3巻セット）です。

2017/07/04

[アイアイ]

ロリコン野郎の26歳の男に殺された少女、第一発見者は５歳の頃にレイプ被害に合い今も後遺症に苦しむ22歳の貴子。 連続少女誘拐殺人事件を追う刑事高橋の捜査を協力していく内に、貴子の心境に変化が現れる。被害者だけでなく、性犯罪と殺人を繰り返すロリコン男の心境までも寒気がするほど丁寧に描かれている。▽図書館

2015/10/08

[にゃむこ＠読メ13年生]

「あの事件」を否応なく思い出させる幼女誘拐殺人という重苦しい題材。5歳の時に性的暴行を受けた過去を持つ22歳の貴子が、高橋刑事に徐々に心を開いてどのように立ち直っていくのか（或いは心の傷は癒えないままなのか）、本人を中心とした被害者家族のあり方に注目だし、進行形の事件の犯人・松永俊の側からもその鬱屈した性癖や心理描写があって、なかなか考えさせられる。

2015/04/29

[ふぁんた]

電子書籍無料版にて読了。

2017/05/15