内容説明
「この本は、つまりラリりながら書かれたものだ。したがって、世界そのものによく似ている。つまり、美しくて醜く、頭の中の痒みのように永遠にそれを掻くことができない」著者の事実上最初の、そして唯一の書き下ろしである本書は、まさに中島らもの原点である。
目次
1 頭の中がカユいんだ
2 東住吉のぶっこわし屋
3 私が一番モテた日
4 クェ・ジュ島の夜、聖路加病院の朝
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
漣
3
文章の組み立てが凄い。ただ買春を主軸に置いた話はうーむと言う感じ。こんなことやらなくても/書かなくてもじゅうぶん面白い人生を歩んだみたいだからいいのに……と思う。他の本も読んでみたくなった。2021/09/02
ふらんそわ
2
「聖路加病院の朝」というタイトルに、らもさんと聖路加病院?!っと思い読んでみたら……あれあれ、相変わらずしょうもないストーリーでした笑。これ、ノンフィクションなんですかね、本当に。やっぱり濃い、濃すぎる人生を送った強者ですね。2012/08/11
しばた
1
ノンフィクションとフィクションの境目がわからなくなる感覚は頭の中がカユい感覚だったりするのかな?不気味でゆるい中島らも氏節は健在。いろんな生き方をしてる人がいるなと中島らも氏の本を読むたびに思うんですよね。2021/07/06
れいちぇる
0
らもさんが生きていればな~と思う。ラリっているとはいえ言語感覚が常人と比べものにならない洒脱さなのに、人の悲しみ虚しさ切なさに寄り添ってくる、そんな文章はらもさんにしか書けない。描けない。2017/06/17
ころっぷ
0
混濁した意識の中を、縦横無尽に飛躍していくイマジネーション。自伝的エッセイと創作的エンターテイメントは何処までも地続きに、酒とドラッグと共に溶け合いながらカレンダーを埋めていく。頭の中のカユみにはずっと手が届かなかったらもさんの、優しさと奇っ怪さが溢れ出た処女作品。いつまでも僕らの記憶に深く刻まれるマスターピース。2015/03/22
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