内容説明
近代心理小説の最初の傑作とされるラ・ファイエット夫人作「クレーヴの奥方」のモデルを史実の中に探り、宗教戦争と権力闘争に明け暮れる16世紀中葉の宮廷社会に生きる一人の女性の姿を甦らせた、フランス古典文学研究の先駆的研究。
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目次
第1章 結婚、そしてめぐり合い
第2章 不倫の思い
第3章 夫の死―苛責
第4章 恋愛による再婚
第5章 新婚のころ―東奔西走
第6章 娘の結婚―最初の別居
第7章 夫の病苦―幼い娘の死
第8章 大虐殺―宮廷の流動
第9章 国王の交代―王家への忠誠
第10章 国王と息子の対立―夫の晩年
第11章 暗殺―聖カトリック同盟―子らの死
第12章 ブルボン王朝へ―さらば「ヴァロワ宮廷の華」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Mana
3
クレーヴの奥方のモデルになった女性ールイ十二世の孫娘アンヌ・デストーについての本。でもクレーヴの奥方と比較している箇所も確かにあるけど、そんなに印象に残らない。普通にアンヌ・デストの伝記として面白かった。ちょっと脇役てきな人がたくさん出てきて興味深かった。出てくる人の名前が似かよっていてこんがらがってくるので内扉の家系図がありがたかった。2012/05/04
ロピケ
3
『クレーヴの奥方』にモデルとなる人物が実在したなんて!と読み始めた。クレーヴ夫人も実際いたのだけれど、この人ではなく、小説にも登場していたギーズ公の夫人が主人公の下敷きになっており、ヌムール公はアンリ2世やメアリ・スチュワートのように実在の人物である。読んでいて、何を根拠にそこまで踏み込んで書くのか気になるところも無きにしもあらずだけれど、当時のヴァロワ宮廷を取り巻く状況がよく分かるし、ヌムール公や『クレーヴの奥方』ことアンヌ・デストの生涯がどうなったのか興味いっぱいで読み切りました。2011/03/16
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