内容説明
日本の「原発」事故を完全シミュレート。大震災どころではない最悪の災害が、あなたの街を襲う。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
目次
シミュレーション 原発事故が起こったら
CASE STUDY 重大事故は、なぜ起きた!?
防災編 放射能から身を守るには
知識編1 原発の基礎知識
知識編2 重大事故の予備知識
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oneoeight
4
図書館本☆内容は、多分作家さんじゃなく研究者視点から書かれてるからか、私には数字や表が多く単位がややこしくて知りたいことはイマイチわからず(爆)でも、この作者さんの書いているスマイリー島とチェルノブイリ事故が起きてからの当局や責任者たちの対処傾向全てが今の政府や東電の対応とかぶってみえてしまった・・・。その一つは『関係者はあらゆる手を尽くして事故を秘密にしようとする』です。この本が発行されたのが1995年。原発に絶対的安全なんかないと作者は説いてます。 2011/04/05
coolflat
3
福島原発事故前に、少なくとも2011年までには読んでおきたかった本だった。小出氏が絶賛するくらいで、個人的にも素晴らしい本だと思う。スリーマイルやチェルノブイリの事故原理の解説はもちろん、原発や放射線の基礎知識、原発事故が起こった時、実際に何をすればよいかという身を守る手段などが書かれている。結局、スリーマイルとチェルノブイリの二つの大事故からの教訓だということ。特にスリーマイル事故の流れは即、福島事故にも繋がる話だ。この教訓が福島に活かされなかったことが悔しい。多くの人に共有できなかったことが悔まれる。2014/07/07
ゆえひろき
3
16年前の本ですけど、今を鋭く語っています。これを読めば福島原発事故がある意味、起こるべきして起こってしまったというのがわかりますよね。 そして、起こった後の国が取っている対応ってどれだけおかしいのか、東京電力ってどれだけ無責任なのか、等がよくわかります。 ただ、それだけでなくこの本の重要なところは起こった後の大作についても書いてあることでしょうか。古い分を差し置いて考えても結構役に立つと思います。 図書館で借りて済ますのではなく、是非Amazon等で手に入れて持っておくべき一冊ですね。2011/10/31
まみか
0
『スリーマイル島事故は1979年3月28日未明、午前4時に始まった』『チェルノブイリ事故は1986年4月26日未明、午前1時23分40秒に始まった』二つの原発事故の詳細を初めて知ることになりました。巻末5ページにある『若狭湾に林立している原発のうち一基が暴走し魔物と化す』というシナリオがとてもリアルに思えて、放射能雲に犯されてゆく京都府、奈良市、大阪…。本当に他人事ではないですね。2013/01/13