内容説明
救いを求める人々の前に、“神”は偶然現われた。アルカマ教、サライ教、ジブ教、世界3大宗教の“開祖たち”はみな、ひとクセもふたクセもある人間らしい人間だった。詐欺師、怒りっぽい族長、世間知らずのおぼっちゃま。ついに“宗教改変”が訪れる。人は神になり、神はわれらに“笑い”を与えもうた。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Ayumi Katayama
18
時代が下ると戦争。そして新興宗教。「座ったまま中に浮いた」などと出てきたときには驚く。人は何故「信じる」ことを欲するのだろうか。「知性は神を内在している」とは面白い。2018/12/08
かごむし
9
第五部の「戦争と合間」は圧巻。第四部まではここが書きたくて書いてきたのではと思うくらい。宗教というものを背景になぜ人々は殺し合わなければならないのか。軽妙な筆致の中に怒りすら感じられた。そして現代に生きる宗教を描く第六部「信者たち」のナザレ二〇二〇が語る「意志を持つということは、この世はいかにあり、自分はいかにあるのかという世界観を持つこと。その鍵になるのが神である。だから、知性は神を内在する」(P282要旨)という言葉にはうなってしまった。宗教に対するたくさんの「なぜ?」が詰まった名著であった。2015/03/12
yooou
6
☆☆☆☆★ 筒井康隆を彷彿とさせる面白さでした2022/12/11
チャチャ
3
下巻は宗教同士の対立がテーマ。過去に起きた(一応架空の)戦争を、宗教の視点で紹介していく。 どの時代も、各々の正義が異なる立場の人への暴力を生む。多分それは宗教に限った話ではない。自分が理解出来ないものを「悪」と決めつけてしまうのは、人の弱さ故だろうか。 第6部「信者たち」は、我本(日本)の一般的な宗教観を、分かりやすく紹介していると思う。雰囲気重視で、人智を越えた存在を何となく尊ぶ。もちろんそれは「悪」ではない。だだ、それとは違う考えもあり、それもまた「悪」ではないことを、忘れないようにしよう。2020/06/29
ヤクーツクのハチコ
1
宗教パロディから歴史パロディにうつった下巻。戦争と平和風なのあり、70年代風あり。。空海(?)のパロディの絵夢死浜辣布経には笑った 2018/01/19
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