内容説明
大阪という街で異邦人として漂白するエネルギッシュな青春群像を描いた受賞作。のち『土曜日の夜』として94年10月に単行本化(マガジンハウスより)。その後の作品に『LOVING YOU』(マガジンハウス)などがある。2012年2月に電子書籍化。
感想・レビュー
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romippe
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国籍や外見や育ちなど、ちょっと訳有りで生きるのに苦労している人たちが、互いの傷を舐め合いながら過ごしている。誰かに理解してもらうつもりもなく、誰も信じてもいない。でもその時々で必要な存在で支えになっている人たちがいる。孤独なようで孤独じゃない。強いようで弱い。生々しい人間の苦悩しながら生きる描写に心がもやもやした。しかし、明るいわけではないけれど前を向いて生きる登場人物には「もっと気楽に生きたらいいんだよ」と勇気づけられているようで、なんだか肩の力が抜けた。2015/09/12
カニパン
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観光客には親切だけど 生活となると 日本は住みにくい2013/01/20