何のための〈宗教〉か? 現代宗教の抑圧と自由

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何のための〈宗教〉か? 現代宗教の抑圧と自由

  • 著者名:島薗進
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • 青弓社(2014/03発売)
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  • ISBN:9784787210203

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内容説明

林立する新宗教教団と多発する宗教「事件」。現代社会にとって教団・宗教とはいったいなんなのか? 天理教、金光教、真如苑、創価学会などを検証し、「支配と従属」の関係と権威主義を問い、そこからの信徒の「自立」の可能性を模索する。
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目次

序 宗教教団と自立  【島薗進】 (1)自立とは何か (2)宗教教団と自立 (3)現代の状況から1 近代日本の天皇制国家と天理教団──その集団的自立性の形成過程をめぐって  【李 元範】 (1)教祖時代の天理教 (2)「本席」時代の天理教 (3)管長時代の天理教 (4)世襲管長時代の天理教2 死んだと思うて欲を放して神を助けてくれ──金光教における教団論の形成と宗教伝統の革新  【福嶋信吉】 (1)伝統の形成と教団の形成 (2)教団の自覚と「昭和九・十年事件」 (3)教団とは何か──教団改革と宗教伝統の革新3 女性の自立と新宗教──修養団捧誠会「東京ミセス」の場合  【薄井篤子】 (1)修養団捧誠会における女性 (2)新しい運動としてのミセスのつどい (3)時代のなかのミセス──自立と連帯と4 新宗教における「カリスマ的教祖」と「カリスマ的組織」──真如苑と創価学会を比較して  【ジュマリ・アラム】 (1)異なる二つの教祖タイプ (2)カリスマ的教団と組織の仕組み (3)カリスマ的新宗教の組織原理5 新宗教の大衆自立思想と権威主義──昭和期の教団を中心に  【島薗 進】 (1)新宗教の自立思想への関心 (2)昭和期の教団の自立思想 (3)自立思想を抑制する要因 (4)自立思想の社会的背景と現代あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まつゆう

1
現代人の「宗教」という語に持つ胡散臭さや恐ろしさのイメージは、実際は「教団・教義」といった、宗教の特定の要素がそのように見られているからではないのか、という問題設定から、逆に新宗教の教団が新たな自立の意識や論理を生み出す可能性について考察する目的でまとめられた論文集。現代における宗教との関わり方を考える上で非常に有意義な一冊だが、オウム事件以後の筆者の著作も読んだ方が良いと思う。2011/12/07

マイ

0
新宗教の研究書。大きめの新宗教団体の構造について客観的に?研究した成果としての実情、人を集めるロジックが興味深かった。 しかしあくまで中立の立場で書いていてマイナス面とプラス面がわからなかったのが残念。2014/12/22

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