内容説明
「私はどこ迄行ったら満足出来る女なのでしょう。……」。処女小説「かやの生立」から戯曲を含め初期短篇32篇収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
uchiyama
2
この巻、パリの料理店を書いたものが出色の出来で、通りから入り、店内の調度と客の様子、料理そのものと料理人の振る舞いまで、こんなに言葉の力だけでその店に行ったみたいに感じさせる「案内」、他にないなぁと。その昔「マリ・クレール」の中沢新一ともう1人失念、の鼎談で、金井美恵子が岡本かの子を「救われたがっちゃうクセはあるけど面白い」と推してたのを記憶していますが、仏教戯曲の方は、出家がウリな作家と同じくらい(かの子撩乱読んでない)興味持てず、この、ガイドが小説へと移行していくような描写の魅力の方を愉しみました。2025/03/08
國 村
0
現在は使われていない漢字や表現を読んでいて愉しかったです。作品も予想していた日常生活に於ける恋愛の様な内容の物ではなく、少し捻った話の物語で、いい意味で裏切られました。2011/08/17
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