内容説明
寛政の改革の推進者・松平定信はどんな理念を持ち、いかに改革に着手したか。上杉鷹山はなぜ江戸時代きっての名君と讃えられたか。経営をあずかる人間の生き方を、興味深いエピソードで綴りながら、組織の再構築のあり方、時代の構造変化の読み取り方を示唆する。
感想・レビュー
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Smileえっちゃん
51
江戸時代の政治経済を題材にした武士の生き方を興味深く綴られている。肩書きの力は、そのまま自分の力と思ってはいけない。職を離れればただの人。第4部に分かれていて、それぞれ興味深いものでした。中でも、鍋島光茂は、子供の頃から歓迎されず、突き放されて育ってきた。鍋島勝茂は孫の光茂に対して「知らないうちに見事に育った。誰か師はいるのか」の問いに「師は孤独でした」の答えに、グッときました。他に家光と保科正之の関係。江戸時代の名君と言われた上杉鷹山と細井平洲等々。軽く読めました。2020/02/12