内容説明
「服部一族が幕府転覆を企んでいる!」世に名高い伊賀忍者・二代目服部半蔵が没して六十余年。徳川家の覇業に尽くしながら改易に追い込まれた服部一族が、今また四代目半蔵のもとに再興を画し始めた…。その陰謀を阻止すべく、柳生新陰流の極意を会得した烈堂に、隠密として白羽の矢が立った。将軍家指南役の兄・宗冬の密命をうけ、忍びの剣に対峙する。
著者等紹介
火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年、新潟生まれ。早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務を経て88年『花月秘拳行』でデビュー。2009年のNHK大河ドラマ原作に『天地人』が選ばれるなど今最も注目を集めている小説家である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
16
烈堂は伊集院姉弟に追われていた。柳生家と服部家は徳川幕府の裏面を支えた二つの重要な家柄。服部家は幕府の秘密を知り過ぎたが故に滅び、柳生家は大名として残った。両者が敵味方として戦った時どんなドラマが生まれるか想像力を掻き立てられた著者が執筆。薩摩藩京都留守居役伊集院瀬兵衛が何者かに襲われている場に遭遇した烈堂は、彼の娘お芳と弟小次郎から父の仇として狙われる羽目に。世に名高い伊賀忍者・二代目服部半蔵が没して60余年。服部一族が今また4代目半蔵のもとに服部一族が島原の乱のような戦を起こして幕府転覆を企んでいる。2003/07/05
旗本多忙
13
兄宗冬から江戸柳生の面汚し的存在と見られている烈堂は、その憎き宗冬に力を貸し、尾張柳生の連也斎との御前試合に勝った。宗冬は烈堂の力で将軍家指南役の座を守ったのであるが、又も難題が浮上。その頃、キリシタン一味と4代目服部半蔵が、長崎にて徳川幕府転覆の謀反を企む。同じ柳生一族、憎き間柄とはいえ、烈堂は宗冬の隠密として長崎に向かう。いつになったら半蔵は登場するのか。道中で、武家の兄弟から仇呼ばわりされたり、偽棒術使いとの決闘なども面白いが、女に甘すぎるのは良くない。2018/09/18
プラス塾長
5
柳生対服部 時代小説が好きなものには正に夢のカードと思って手に取ってみた。ちょっと想像していたのとは違かったけど、これはこれでかなり楽しめた。柳生烈堂は初めて知ったけど実在の人物らしいです。シリーズ物らしいので他も読んでみよう。2018/01/03
再び読書
2
三代目服部半蔵との対決であるが、前作同様楽しめました。2012/01/28
だっち
1
★★⭐︎⭐︎⭐︎ I thought I had read it, but I read it before.2022/01/02
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