婆沙羅

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婆沙羅

  • 著者名:山田風太郎【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 講談社(2015/03発売)
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  • ISBN:9784061854932

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内容説明

鎌倉幕府打倒に失敗し、隠岐へ流される後醍醐天皇、お人よしで涙もろい足利尊氏、冷徹な合理主義者足利直義、好色悪逆に生きる高ノ師直、師泰兄弟……百獣横行の乱世を、綺羅をかざり、放埒狼藉をきわめ、したたかに、自在に生きぬいた、稀代の婆沙羅大名・佐々木道誉の生涯を描く、絢爛妖美の時代絵巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨーイチ

44
- [ ] バサラと道誉は吉川英治の私本太平記で知った。本作は山風後期の室町物。道誉は太平記の前半では目立つ人物である。後醍醐天皇配流前から始まり薄い本なのに中程で後醍醐も正成も死んじゃう。端折りに端折って南北朝時代を描いているが、正直吉川英治より分かり易いし、納得出来た。成立途中の太平記(一人の作者が書き上げたものではないらしい)を道誉が読んでいるってのがなんか楽しい。道誉が歴史意識を持っていたって気はする。続く2017/09/19

有理数

22
山田風太郎は最高に面白いなあ。南北朝、室町という時代の渾沌とした流れで、人物の動きがあっちこっちと、なかなか明瞭ではないところで難儀しますが、そこは山田風太郎、実在の人物たちも圧倒的な魅力と異形のオーラ、勢いのある書き振りで包み込み、楽しすぎるエンタメとして昇華しています。有名な後醍醐天皇も異能力者のような存在感。佐々木道誉もフィクションの人物かと思いきや、実在しているんですね……。終章は圧巻でした。2017/10/01

月をみるもの

13
婆裟羅、伐折羅、覇砂羅といろんな漢字があてられているんで、なかなか検索できなかった。 TL 上で歴クラの面々が室町ブームで盛り上がってるので、勉強と思って読んでみたのですが風太郎先生、マジ神です。まだ忍法帖読んだことないんですけど、どういう順番で読むべきなのでせふか。。2019/01/10

出世八五郎

12
佐々木道誉の室町もの。高師直とか。

TheWho

11
忍法帖シリーズや古典伝奇文学で有名な著者が、佐々木道誉を軸に南北朝騒乱期を描く、山風太平記。佐々木道誉を主人公とした歴史物語である前読の北方謙三の「道誉なり」とは異なり、道誉の周辺にいた後醍醐天皇や足利尊氏、直義、高師直等を一種の怪物として描写していて、その暗い怪物達の狭間で泳ぐように生き残る術を駆使している道誉であり、破天荒でも深慮遠謀な婆沙羅大名の魅力が薄い道誉とも思えた。痛快感は無いが、日本史上著しく暗い時代を見事に描き切った一冊です。2014/09/25

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