集英社文庫<br> 死者はまどろむ

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集英社文庫
死者はまどろむ

  • 著者名:小池真理子【著】
  • 価格 ¥555(本体¥505)
  • 集英社(2013/08発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087480627

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内容説明

美しい自然に囲まれ、信仰心の厚い村人が住む夢見村に魅せられひと夏を過ごすことになった間宮亜希子の一家。小説家の夫はスランプを脱し、義母も優しくなった。幸福をもたらす魔法の土地だと思った。しかし異様な葬式の列と共同墓地を見たことから、彼らの周囲で何かが狂い始める。ざわめく木立の隙間に、きらめく光の中に使者の影が忍び寄る。幸福に浸っていた家族を恐怖のどん底に突き落とす怪奇の連続とは。長編ホラー小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

39
正直恐かった。綺麗な物には気を付けよと言われるように、夏の日差しの中の不気味な人が二人、三人。この時点で引き返せばよかっただろうに魅入られたのでしょうね。こういう「どこかにそういう場所が有り得る」という感じと、私も引きこまれるだろうな・・という思いが恐さを倍増させたのかも。2015/04/30

ぐうぐう

24
『墓地を見おろす家』に続く、小池真理子のモダンホラー長編第二作。1989年の作だ。『墓地を見おろす家』がそうだったように、本作もスティーヴン・キングからの影響を小池は隠そうとしない。主人公家族が訪れる村の描写は『呪われた町』を彷彿とさせるし、書き手である夫が書けない作家という設定は『シャイニング』を連想させる。村が深い霧に覆われる展開は、傑作中編『霧』そのものだ(とはいえ、現代の目から本作を眺めた読者の多くは、映画『ミッドサマー』を思い出すことだろう)。(つづく)2020/07/08

16
「暖かい会話。笑い声。朝の目覚めと共に昨日の記憶を忘れ去るような生活。家族のみんなが、互いの神経のささぐれを見て見ぬふりをしないでもいられるような生活。心の不満のせいで絶えず何かを食べていたい、と思わないでいられる生活。」これが二度と取り返せない宝物なら、すっごく悲しい。2025/05/31

きよみオレンジ

3
夢見村という名前だけならメルヘンチック。地下のお墓は共同墓地と考えればいいが、ミイラとなるとちょっと・・スペースが足りなくなりそう。ミムイ様がムーミン様を連想。夢見村だから。2021/09/02

おぎゃ

2
本筋はそんな怖くないけど細部が時々めちゃ怖い。飼い犬が死んだときの描写とか恐怖が限界を超えたときに出る声の描写。2025/01/08

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