内容説明
人類が歴史の舞台を宇宙に移しても戦い止まぬ頃──。連邦政府に反旗を翻した“ザンスカール帝国”は、地球へ侵略を開始した。ウッソ・エヴィンとシャクティ・カリンは緑に覆われた大地でひっそりと暮らしていたが、ザンスカール軍のモビルスーツ部隊によって、その平和は引き裂かれてしまう。必死の抵抗の中、未来に思いを馳せる少年と少女が見たものは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
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23
中学で読んだ本。
おMP夫人
8
『伝説巨神イデオン』『リーンの翼(小説版)』と並び、いわゆる「黒富野」作品の代表と称されるVガンダムのノベライズです。尺の都合で舌足らずになりがちなTVシリーズを補完するものとなって...というか、まずはじめに映像作品ありき。な内容かと思われます。小説というよりは絵コンテを文字でおこしたものと考えたほうが良い文章です。文字で味わう富野節。ガンダムの場合は特に、小説はファンアイテムの要素が強いので、これでよいのかもしれません。まさに一見さんお断りの世界ですね。この巻はアニメ版の3~4話くらいまでの展開です。2012/06/24
ryuetto
6
「いいんです。特別区の人々は、地球に住めるという特権を利用しているいぎたない人々です。堕落していました。私利私欲で地球を汚す人たちなどは、両親共々植物の栄養になった方がいいんです」 カテジナさんのセリフを抜き出してみたが、こうしてみると、彼女の潔癖さがよくわかる。男よりも女性の方が、曲がったこと、間違ったことが許せないという、正義感の強さがあるのかも知れないと思った。それは、自分の両親に対する失望から来るんだろうけど。あるいは、クエス・パラヤの発展形が、カテジナさんになるのだろうかと、ちょっと思った。2014/11/19
黒蜜
2
ん、まぁ再読ですけども。よく解説本には主人公の名前ウッソは「嘘」のもじったものであるとして、この作品がリアリティのない作り物であることを最初に明言してるって言っていたような。中盤でニュング伯爵とのやり取りでの博学さはまぁともかくとして、テクノロジーをちゃんと使える心の部分がまだ子どもであるってのは、どうやらカテジナさんに(ネット)ストーカー的つきまといを行っていたと察せられるカテジナさんの発言から明らかである。行動もいちいち子どもっぽいが、それがモビルスーツを使ってやってしまうから火種が膨らむのだ。2020/02/22
ラファエル
1
TV版とは少し違うがスラスラ読めて面白い。ウッソが博識な場面がある。地下のコンピュータで歴史や操縦を学んでいたのならそうなる。TV版では少し触れただけだったなぁ。シュラク隊のメンバー合流も少し早い。これだとウッソの活躍が薄くなってしまうのではと思いつつ2巻を読んでみたい。F91からの繋がりがあるのはグッときた。2025/09/18
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