内容説明
孔子の教えは宗教に根ざすものだという儒教宗教説から、共同体を中心とするアジア社会を支える論語の教えを、現代に生かして考える。
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目次
第1章 宗教としての儒教
第2章 いまだ生を知らず
第3章 孔子の天命
第4章 過去を求めず未来を追わず
第5章 理想に生きた孔子
第6章 天は何も語らず
第7章 『論語』の道は中道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れどれ
3
儒教を宗教と見なしてみるところから話が始まり、その見地から仏教、キリスト教、ヒンドゥー教、イスラム教と比較して、論語の教えがドンドン立体化していく展開が面白い。ひろさちや先生は対談相手である山下龍二先生と今回たびたび火花散らしている。反論のおかげで理解が進むところもある。孔子の身柄、人柄についても多く触れられているが、山下先生は最後に「読者がこの本だけで孔子を軽く批判したり、逆に高く評価したりして、孔子その人を傷つけることのないようにと祈るのみである」と述べており、立派な人だと思った。2019/08/04
Cinejazz
0
「論語」は、孔子の言行録として後の世に弟子たちがまとめたもので、儒教の中の聖典となっている。孔子は「論語」の成立を知らずに世を去った。と云うことを本書で知る。 《子曰く、朝(あした)に道を聞かば夕(ゆうべ)に死すとも可なり》 「真実の道を朝に聞けたなら、夕刻には死んでも差し支えないのだ。」 (T図書館除籍本)2017/10/04