内容説明
〈俺こそ被害者では……〉。生保会社職員の福田は競艇・競輪に狂ってサラ金の借金総額五百万。利息が月二十万弱。体に銅線巻いて感電死を試したが失敗した。群馬銀行集金係を殴殺し、ボイラー室の重油タンクに沈める。その妻は夫への拐取疑惑の眼にさらされ自殺。殴殺死体の発見はその後だった(第一話)。ラブホテル連続殺人、離農農家主婦の夫殺害、殺人など二十七件重ねた消防士など1980年代の事件帖七篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
6
勝田清孝事件。死体の第一発見者であり、被害者の不倫相手でもある者が当然疑われた。失職、世間体失墜等、相当の損害を被る。たかが浮気に割が合わない感じもするが、仏教では邪淫は五戒の一つである。因果応報と諦めるべき。2019/03/23
エヌる@遅れてきたルーキー
1
実際の殺人事件がテーマの短編集。基本ノンフィクションだとは思うけれど、どこまでが真実なのか時々わからなくなる。事件そのものが主題なので、結末まできっちりと書かれてないことがあるのでそこは注意。2022/11/08
うえだ
1
かおりんが出る前は、床下恋人殺人の藤村三葉だった。2022/01/21
Gen Kato
0
再読。これまでのシリーズ作とは違い、ノンフィクション作というよりぐっとノベル寄り。そしてこれまでとは異なり、犯罪の動機も見えにくくなる。マイベストは『アパート床下の恋人』と『失踪する消防士』。2014/04/02
丰
0
Y-102003/02/21