中公新書<br> 複合不況 ポスト・バブルの処方箋を求めて

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中公新書
複合不況 ポスト・バブルの処方箋を求めて

  • 著者名:宮崎義一【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 中央公論新社(2013/11発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121010780

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内容説明

八〇年代半ば以降、米国と日本で起きたバブルの発生と崩壊のメカニズムを実証的に分析し、今回の不況は金融の自由化の帰結として生じた金融部門の経営悪化にリードされて引き起こされた新しい不況であること、問題の焦点が有効需要より信用逼迫に大きく移動したことを明らかにする。したがって従来のような有効需要拡大政策もなかなか効果を現わさない理由が解明され、正確な診断による有効な処方箋の必要に応える労作である。

目次

1 新しい経済現象
2 アメリカの景気後退
3 日本の複合不況
4 金融自由化の帰結としての複合不況

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

71
宮崎先生の本は学生時代からかなり愛読しているほうでした。近代経済学のケインズ理論などを中心に描かれていたと思います。その後晩年になってからは日本経済の分析を行うとともに資本主義の在り方のような本を中心に描かれていました。この本もどちらかというとバブルの検証を中心に反面教師としてその処方箋を考えていくというような本だと思いました。2015/10/04

佐島楓

26
バブル発生から崩壊までのメカニズムを分析したもの。数字や専門用語が多くて理解できない部分が多かった。アメリカのバブルの影響、既存の経済学でカバーできない新しい不況であることなど、長引いてしまった原因の一端がここにあるのかなと思った。ただこの本の出版時期(1992年初版)から考えると、手を打てなかった状態があまりに長すぎる。2013/12/16

koji

18
平成ベスト経済書で上位にランクインされていたので27年ぶりに再読しました。当時は難しく感じた記憶がありますが、今読むとバブル崩壊の真因(金融自由化による不良資産の調整過程が先行し、実体経済の崩壊に繋がったこと)が適切な資料のもと的確に分析され、且つ適切な処方箋(速やかな信用回復を目的とする金融再編成とクレジットクランチの解消、強力な世界中央銀行の樹立と真の世界貨幣の形成)を提言して予言の書の雰囲気すらあります。その後の金融危機、リーマンショックを考えると、もっと耳を傾けておけばと悔やまれます。凄い書でした2019/02/22

脳疣沼

3
当時もちゃんとした分析があったことが分かるが、それでも今読むと楽観的な感じが否めないのが悲しいところ。2018/05/30

mahiru123

3
内容が知らないことが多すぎて、読んでてしんどい上、知識不足のせいか意味不明な箇所が多く、今の段階で無理矢理読んでもただ読んだだけになる恐れが大きいため、経済学、経営学、金融工学ほかの知識がもっとついてから再チャレンジするとして、今は封印することにする。とにかく情報が詰め込まれていて、250ページでも相当の密度。この本はベストセラーの一つで複合不況という言葉は92年の流行語大賞にエントリーしたが、こんな難しい本をみんなが読んでいたのか?ニューアカブームの影響で難しい本を読むことが流行っていたのだろうか。2011/08/12

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