内容説明
父の睦男が亡くなり、田沼家では息子の良さんが喪主となって葬儀が執り行われる。葬儀に参会した近所の人々の雑談の中で、仏事や戒名についてのいろいろな疑問がもち上がる。そこで良さんは、居合わせた友人の仏教学者、ひろさちやさんをみんなに紹介し、解説を頼む。その場は急きょ仏教教室と化し、戒名の意味や歴史、戒名にまつわるさまざまな知識などが説かれる。
目次
1 葬式
2 死出の旅
3 偉人の戒名
4 戒名の変遷
ひろさちやのまんだら漫歩録「命名・改名・戒名」
感想・レビュー
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あにき
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電子版2015/08/06
ワタナベ読書愛
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1990年刊行。漫画:望月あきら。年老いた父の死と葬儀を通して、戒名についてしっかり理解できるようにした学習漫画。長ければいいというものでもなく、昔は二文字だったとか、本来は出家した人が授かる名前であったとか、知らない事だらけ。こういう話題は当事者になってお葬式に関わらなければ具体的に知る機会はほとんどないのではないか。昭和の人情味あふれる親戚づきあいや、日本史の有名人の逸話など、懐かしい雰囲気を味わえる。子孫が後始末や供養をしないといけないので日本の仏教は大変だ。今や絶滅危惧種の温かい家庭が泣かせる。2023/11/01