内容説明
朝吹里矢子は藪原法律事務所のイソベンとして5年、いよいよ独立して自分の事務所を構えた。最初の依頼人(クライアント)は、高校時代の同級生・藤巻朗だった。彼はゴルフの賭け金をとりたててくれと彼女に頼むが、法的には無理。数日後、相手の男が殺され、彼に嫌疑が……。女性弁護士の推理の冴えを鋭く描いた珠玉のミステリー会心作!
目次
雨の檻<br/>心を返して<br/>稚(おさな)い証人<br/>土地狂乱殺人事件<br/>人工呼吸器の謎
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
69
【弁護士朝吹里矢子シリーズ】第4弾(短編集第3弾)。5話の短編からなり、在庫整理していて発見したので再読。弁護士として独立し、ようやく自分の事務所を持つ事が出来た里矢子。記念すべき最初の依頼者は、高校の同級生藤巻だった。このシリーズは、~の証言というタイトルが印象的で、一事不再理の原則など知らなかった法律に驚いたシリーズでもある。現在でも本作のトリックというか、解釈上の問題や別の理由で成り立っている法律を、都合よく利用する犯罪が描かれている。理不尽さに腹をたてたりもするが、知っておくべき法律はあると思う。2021/07/08
おさむん
0
弁護士朝吹里矢子シリーズの第3短編集。主人公、朝吹里矢子は、独立して事務所を構えています。(夏樹静子さん、再読&コンプリート計画中)2018/05/02