ビッグコミックス 人間交差点（１８）

著者名：弘兼憲史【画】/矢島正雄【作】

小学館（2012/04発売）

• ISBN：9784091811387

内容説明

出版社で働く岡崎には、大事にしている写真があった。そこには、貧しいなりをした母が写っている。この写真を見ながら、彼は、このような貧しい生活に陥るまいと、自分を戒めて生きてきた。だが、彼はこの写真に写っている母の姿を、実は自分が好きだったことに気づく

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[S.Mori]

私の好きなシリーズで単行本をコツコツ集めています。戦争、貧困、男女の愛憎、人生の挫折といった普遍的な主題が基本的に1話読み切りの形で描かれています。「人間交差点」を読むと昭和が昨日のことのように蘇ります。良くも悪くも人間同士の絆が今より濃密だった時代です。この巻では1話の「川辺り」が良かったです。貧しい時代の母の笑顔の写真が主人公の生き方を変えます。大人の世界のどろどろした部分を描きながら、結末でそよ風が吹き抜けていくような爽やかさを感じる作品です。

2020/08/08

[うめ]

感想は最終巻にて。