徳間文庫 剣法秘伝（電子復刻版）

著者名：五味康祐【著】

徳間書店（2016/04発売）

• ISBN：9784195986783

内容説明

三代将軍家光の頃、江戸では親陰流、無明流が覇を競っていた。将軍家指南役、新陰流柳生但馬守宗矩は、無明流の声望高きを怖れ、無明流四天王の謀殺をはかった。三人までは仕留めたが、神月悪源太のみは残った。宗矩は更に刺客を放つが、ことごとく撃退される。ついに旅に出ていた嫡男十兵衛を呼び寄せ、無明流道場へと送り込んだ……（「殺人鬼」）。剣に命を賭けた男たちの生きざまを描く習作十篇収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[mordidaman]

五味康祐の出色の短編集。無明流悪源太と十兵衛の対決はまさに鬼気迫る感があり著者にしか描けないものと感じました。残酷な最後ですが何か清々しく、常に生死の境に居る武芸者というものの凄さを視た思いです。