山岡荘八歴史文庫<br> 小説 太平洋戦争(9)

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山岡荘八歴史文庫
小説 太平洋戦争(9)

  • 著者名:山岡荘八【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 講談社(2015/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061951006

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内容説明

昭和20年8月15日、ついにポツダム宣言を受諾、日本の敗戦はきまった。武人たちは簡潔な遺書を残して自決し、天皇は「責任は私が負う」とマッカーサー元帥に告げた。そして「何世紀もの文明を抹殺する思想」で東京裁判が始まる……。滅私奉公に徹し祖国の不滅を信じて逝った人への鎮魂の巨編、完結!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イプシロン

19
陸軍部内でのクーデター未遂事件、終戦の詔勅、自決する人たち、東京裁判とA級戦犯の処刑、そして満州へのソ連侵攻で幕を閉じる。すでにこの時期(昭和46年)に、国家という枠を超えたところで世界秩序を構築していかない限り、国家の平和さえありえないと見通している視線は鋭い。だが今でも国連主義、国際世論への協調に耳を傾ける国家は少ない。満州国で出た難民は二百万人を超える。沖縄戦とは比較にならない規模とそれに巻き込まれたあらゆる困苦がそこにあったことは忘れるべきではないだろう。武器よさらば! 戦争よ、さようなら! 2015/10/08

タッキー

11
戦争終結とともに自殺する軍人たち。今ではおよそ考えられない考えの下の行為で、これは昔の侍のようです。こういったことは、遠い昔のことのようでありながら、わずか80年ほど前の出来事。この本を読んで戦争は絶対にやってはいけないこと。そして戦争終結後の満州国に残された人たちの悲劇も、辛い出来事。著者のソ連を憎む気持ちはよく分かります。そして印象的だったのが、ラスト2ページ。どんな理由があれ、戦争を否定する著者の思いは、今の某国々のお偉い方に読ませたいと、強く思いました。2023/05/13

後藤だいすけ

4
満州国の崩壊は悲劇の一途を辿ります。ソ連は満州に進撃。200万人の人々が家を失い、奪略、強姦、暴行、飢餓、疫病、殺人、自殺と迫害にさらされ28万人の在満日本人が犠牲に。満州国解体においての悲劇は沖縄の悲劇の数十倍の規模です。そして終戦後の様々な人々の思いや思惑が描かれていて知らなかったことばかり。確かに生きることは大切です。しかしその現代の価値観をもって特攻や自決を否定する論調はどうなんだろうか。本書を読んでさらに知りたいことや疑問に思うことが増えたのでもっと勉強しなくてはと思いました。2014/09/07

gaogao

4
9巻を読み終えた。太平洋戦争のことはなんとなく知っていたが,ここまで,こんなことまでとは知らなかった。ぜひ読んで欲しい本だと思いました。「戦争よ,さようなら!」2011/05/22

鈴木貴博

3
最終巻。宮城事件、阿南陸相自決、相次いだ自決の諸相、連合軍進駐、近衛文麿の死、東京裁判、満洲国の終焉と取り残された人々の悲劇などを語る。基本的には全巻を通じて史実に基づいた通史に近いものであるが、随所に筆者自身の見聞や取材の成果が用いられ、また、各所に筆者の強い思いが表れている。2021/06/27

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