内容説明
ドロシーに魔法のベルトをとられた悪人ノーム王は、オズの国を征服する計画を考えだした。地下のトンネルからエメラルドの都に攻めこもうというのだ。しかもバケクビ族やマボロシ族など恐ろしい魔物どもも味方につけた! ところが、オズの国に武器はひとつもない。いったいどうやってノーム王の軍隊を防いだらよいのか? ドロシー、オズマ姫、それに帰ってきた魔法使いたちが集まっても、いい考えは出てこない。とうとうノーム王が攻めこんできた! 世界中の子供たちに夢を運ぶ〈オズの魔法使い〉シリーズ第四弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SHIN
16
オズの国には善悪の住民や風変わりで融通がきかない住民がいる。この住民に共通して言えるのは〝残された時間を心から楽しんでいる〟こと。同時に、オズの国では〝できないことは何ひとつない〟と信じていること。希望をもって楽しく生きている様子は尊敬に値する。2025/01/19
ゆう
12
シリーズ6作目。おとぎの国の裏にディストピア的な一面、民が均質だから諍いが起きず、悪しき記憶が消されているから善政をしけていることは良い国・人びとのためだから問題ないという無邪気な陽気さを垣間見た。民は支配者の命令を喜んで聞くというのも善政ゆえだろうが、現実社会に生きる者としては危なっかしい。オズの自衛施設と称される隔離施設「ダラダラ村」「トリコシ村」、過去は王さまと国民に、今回は国外の敵に使用した〈忘却の水〉。おとぎの国じゃなかったらディストピア小説まっしぐらの危うさ。2025/01/12
ゆかたん
3
知らない人が当たり前にいると思ったら、割愛された2作があったのか。 おとぎの国の旅行が楽しかった。 そんな魔法の泉があったら、ほんとに敵が責めてきても戦わなくていいな。2015/08/31
Abercrombie
2
再読。復讐に燃えるノーム王による、オズの国侵攻作戦が物語の主題かと思いきや、メインはオズに移り住むことになったドロシー一家がめずらしい町や村をぶらぶらする旅物語。ダラダラしゃべる人や、取り越し苦労の人は、一ヶ所に集めてしまうオズの国って結構シビアかも?2020/04/15
舞夢
1
キッチンランドやパンの国、コンガラパズルなど、オズのおかしくて愛らしい場所への旅。わくわくして、夢がどんどん膨らんでいきますね♪2011/01/15