内容説明
飲むほどに陶然としてきて、幸福になり、虚しくなり、実に淋しい。「ジン」は恋の味――。35歳で小説を書きはじめて10年。仕事のペースもつかみ、遊びのコツも心得、家族とも上手く折り合いをつけ、女として最も美しく洗練された季節の中にいる。充実しているが波乱もない。そんな日常では、ジンが内蔵をこがし、太陽が皮膚をこがすように、恋に身をこがすことは不可能なのだろうか? 女ざかりの季節の中で、こだわっていること、ものについて語る、オリジナル・エッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
彩美心
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おしゃれだな森さんは。お金があるだろうからできるのかもしれないが、でもやっぱりおしゃれだ。中年女のいかにして生活を楽しむかの見本がこのエッセーにあった。少し気取ってみるのも悪くないかも。2013/12/26
まめふじ
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多感な時期に母親の本棚からこっそり拝借して読んでいた本。すっかりマセた少女時代を過ごし、30代に入ったいま、猛烈に森瑤子の言葉が沁み入ってくる。 このタイトルが記憶の片隅にあったのか、最近2軒目に行くとジンを頼むようになりこの本の存在を思い出した。森瑤子よ、ふたたび。2019/11/17
♋︎
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ヴァカンス村での一連が、まるで小説みたいで素敵だった。親元を離れている自分だからこそ、親から見るとこんな感じなのか、と未来を想像した。2018/05/19
tomaton44
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もう30年前の本。1986年に出版されたので僕が小学生になったかならない頃のエッセイ。時代が違うんだろうなぁと感じる。交友関係や、時代背景、取り巻く環境、エッセイなのかもしれないが、僕にとっては完全に創作の世界に感じてしまった。華やかなりしバブル時代を感じてしまう。2018/01/13
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