内容説明
ミステリーの実作家であり、眼光紙背に徹する読み巧者としても知られる著者が、「推理小説は高級な遊び(エンターテインメント)である」との信念のもとに、数々の名作、傑作の魅力と問題点を摘出。――推理小説にはこんな読みかた、楽しみかたがあったのか、という“ミステリーを十倍楽しむ知的発見の書”である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソルト佐藤
4
当時の世相を楽しみ見つつ読む。佐野洋、やたら細かい所を気にする。偏屈ジジイ(執筆当時はまだ若い)かと思ったけれど、その間違って記載されている箇所から、それは、あえて、嘘を書いた、偽物である手がかりと変換しているせいというのが分かった。だから、真相を当てている率は低い感(笑 でも、そこは、一種のフェアネスのためなのだと思う。ただ、やっぱり重箱のようなところも(笑2024/09/01
Tetchy
2
佐野洋氏の推理小説界に一迅の風を起こそうとかなり張り切っている様子が伺え、思いっきり各作家の力作、乱歩賞受賞作、好評な作品に噛み付いている。終いには当時の人気ドラマ『太陽にほえろ!』までにも噛み付く始末。特に生島次郎氏が「佐野洋は一見論理的に見えるんだけど、その論理が非常に独善的なんだよなぁ。特に私怨が混じると」という風な事を云った件は一番傑作だった(よく書いたね、佐野さん)。これだけ暴れまくって現在までよく続いているなぁと、驚いた次第である。2009/10/31
佐藤 亮一郎
1
この本を読んで、某新人賞の選評者から「偶然の使い方が下手だ」と指摘されたことの意味が、やっと分かった。自分がいかに感覚と勢いだけで書いていたか、視点を厳密に管理せず、偶然を重ねてご都合主義に陥ってしまっていたのかを再認識した。2018/08/13
Kazuyuki Kuroki
1
古い本だが、今読んでもレベルが高い。2015/07/04
紫草
1
「推理日記」は大好きなシリーズだから、いつも手元における電子書籍も購入したけれど、なぜか3巻までしかない。全部、電子化して欲しいなあ。大昔これを読んで、初めて「視点」というものを意識するようになりました。1巻はさすがに古くて、取り上げられている本も、知らなかったりもう忘れちゃってたりするけど、それでも充分おもしろく読めました。2013/09/27
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